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業務用エアコンは産業廃棄物として正しく処分しましょう 中古で売却できる場合もあります

更新日:2024.11.27|公開日:2024.4.28

業務用エアコンを処分しようにも、どのように処分していいのか知らない人のほうが多いのではないでしょうか。

業務用エアコンは、家庭用エアコンとは処分方法や順ずる法律が異なるため、取り扱い・処分には注意が必要です。

業務用エアコンの特徴をきちんと把握し、適切な処分方法を確認しましょう。

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業務用エアコンは、家庭用エアコンと同じ感覚では処分ができません。
業務用エアコンの特徴や具体的な処分方法、処分の際知っておきたい法律について詳しく解説します!

この記事で分かること

  • 業務用エアコンは産業廃棄物として処理が必要
  • 正常に稼働する場合は中古品でも買取ニーズが高い
  • 廃棄する場合、正常な手続きを取らない場合刑事罰の危険性がある
  • 安全に処分するなら不用品回収業者に任せるのがおすすめ

業務用エアコンを処分する方法

業務用エアコンを処分する方法は、「フロン回収と廃棄を委託する」と「リサイクル店や買取業者に買い取ってもらう」という2種類があります。

フロン回収と廃棄を委託する

フロン回収と廃棄を、専門業者に委託する場合は、下記の2パターンで行います。

  • 産業廃棄物処理業者に、フロン回収と機器廃棄をまとめて依頼する
  • フロン回収業者と廃棄物処理業者にそれぞれ依頼する

いずれの場合も、フロン回収行程管理票と産業廃棄物管理表を交付し、法律沿った委託を行う必要があります。

産業廃棄物処理業者によっては、フロンが入っていない状態でないと引き取らないことがあるため、委託できる業務内容はしっかり把握しておく必要があります。

フロン回収業者に委託する場合は、都道府県に登録がある「第一種フロン類回収業者」を選びましょう。業者の一覧は、各都道府県ホームページや環境局のサイトで確認できます。

また、「不用品回収業者」が業務用エアコンの回収サービスを行っている場合もあります。この場合、産業廃棄物収集運搬許可を受けているのかを必ず確認してから、依頼するようにしましょう。

リサイクル業者や買取業者に買い取ってもらう

まだ使える業務用エアコンであれば、廃棄ではなくリサイクル業者や買取業者に買い取ってもらうことで処分することができます。業務用エアコンは大きく、高性能な分、値段が高いため、中古品にも大きなニーズがあります。

正常に稼働する物であれば、買い取ってもらえる可能性があるため、一度査定を頼んでみましょう。買い取ってもらえれば、処分費用を抑えられるだけではなく、お金が手に入るかもしれません。

値が付かないものは、廃棄物として有料で引き取ってくれる業者もあります。ただしその場合は、産業廃棄物収集運搬の許可が必要となるため、業者が許可を持つ業者かどうかも確認しなければなりません。

業務用エアコンの特徴

業務用エアコンの特徴は、広いスペースで使うことを前提に設計されているという点にあります。

家庭用エアコンでは1つの室内機に対して1つの室外機が必要になりますが、業務用エアコンは複数の室内機を1つの室外機につなげます。そのため、広いオフィスで、多くの室内機が必要な場合も、室外機を置くスペースを確保しやすくなっています。

また、室内機は大型で、天井や壁に埋め込むタイプ、天井から吊り下げるタイプ、床に設定するタイプなど壁に取り付けない形状が多い点も特徴といえるでしょう。

業務用エアコンと家庭用エアコンの違い

業務用エアコンと家庭用エアコンは、冷暖房の仕組みとして大きな違いがない一方で、「冷暖房能力」「耐久性」「電源」には明確な違いがあります。

〇冷暖房能力

業務用エアコンは、オフィスや店舗など広いスペースをカバーできる大きさと馬力を持っています。

家庭用エアコンが3馬力までなのに対して、業務用は1.5~10馬力まであります。

〇耐久性

大きな電力を使い、長時間稼働させるため、大きな負荷を耐えられるように設計されています。

調理場など熱がこもりやすい場所でも使用されるため、大きな熱負荷がかかっても、冷暖房機能を正常に動かせる耐久性を持っています。

〇電源

大きな電力を使う業務用エアコンは、電源も家庭用エアコンと異なります。

家庭用ではそれほど多くの電力を必要としないため単相という種類の電源を使用しています。

一方で、業務用エアコンには「三相」という種類の電源が使われており、同じ100~200Vの電気でも家庭用を超える能力を発揮することができます。

業務用エアコンを処分する際の注意した2つの法律

業務用エアコンの処分を考えている場合は、「改正フロン排出抑制法」と「廃棄物処理法」という法律に注意が必要です。

法律に沿った廃棄ができなければ、刑事罰が与えられたり、行政指導されたりする可能性があるため、必ず確認しましょう。

エアコンのリサイクルを義務付けた「家電リサイクル法」は、家庭から出た廃棄物が対象の法律なので混同しないように注意してください。

改正フロン排出抑制法

フロンガスは、CO2の数千~1万倍の温室効果があり、オゾン層を破壊するため、大気に放出されると環境に大きな影響を与えます。

そのため、フロンを使用している機器の使用や、廃棄に関して規制しているのが、「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」(以降、フロン排出抑制法)です。

フロン排出抑制法によって、フロンガスが使われている業務用エアコンは、適切な使用環境を守り、定期的に点検を実施、整備内容を記録保管することなどが義務付けられています。業務用エアコンを使用・廃棄する場合は、フロン排出抑制法は要チェックです。

さらに、業務用エアコンを廃棄する場合、都道府県に登録されているフロン回収業者にフロンの回収を依頼することもフロン排出抑制法によって義務付けられています。また、フロン類の引渡し回収を依頼・委託する際には、フロン回収行程管理票を作成・交付する必要もあります。

廃棄物処理法

「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(以降、廃棄物処理法)とは、ごみや資源の分別や排出、取り扱いに関するルールを定める法律です。

廃棄物処理法の中で、業務用のエアコンは産業廃棄物に分類されています。産業廃棄物を処分する場合は、産業廃棄物管理表(マニフェスト)の交付・保管する義務があります。

廃棄物の処理の流れを把握・管理し、適切に処理されていることが確認できるように、産業廃棄物管理表には定められた事項を記載しなければなりません。

また、産業廃棄物を廃棄するためには、都道府県が営業許可を出した産業廃棄物処理業者に委託しなければならない点も留意しておきましょう。

まとめ

業務用エアコンは、家庭用エアコンと異なり「産業廃棄物」として処分が必要です。

産業廃棄物収集運搬の許可を持つ業者に依頼するか、業務用機器のリサイクル業者や買取業者に依頼することが、主な処分方法です。

産廃処理の許可を持つ不用品回収業者に依頼できる場合もあるため、産廃処理業者への依頼が難しい場合は検討してみることをおすすめします。

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