冬の暖房器具として活躍してくれる石油ファンヒーターですが、不要になった際の処分方法が分からない方も多いのではないでしょうか。電気ファンヒーターやガスファンヒーターであればそのまま処分できますが、石油ファンヒーターの場合は残った灯油も処分しなければなりません。
そこで今回は、石油ファンヒーターの処分方法を廃棄や売却・譲渡などを含めて合計7つご紹介します。気になる灯油の廃棄方法や、処分方法を選ぶ際のポイント、処分方法ごとの注意点も解説していますので、ぜひ参考にしてください。
自治体のごみ収集に出す
不要になった石油ファンヒーターは、自治体のごみ収集に出して処分する方法が一般的です。
ごみの分類や収集方法は、自治体によって対応方法が異なります。また、収集日時や粗大ごみに出す場合の料金も自治体ごとに大きく異なるため、お住まいの自治体のルールに則ってごみ出しすることが大切です。
ほとんどの自治体で「粗大ごみ」として収集
石油ファンヒーターは、ほとんどの自治体で「粗大ごみ(大型ごみ)」として収集しています。燃えるごみや資源ごみなどの普通ごみと異なり、ほとんどの自治体では有料で収集を行っています。
ただし、石油ファンヒーターのサイズによっては不燃ごみで収集していたり、粗大ごみであっても普通ごみ同様に無料で収集している自治体もあります。
一般的な粗大ごみ収集の申込方法
一般的な粗大ごみ収集の申込方法と回収までの流れは、以下の通りです。
- 自治体のホームページや電話窓口から収集を依頼する
- 収集日時と収集場所、料金を確認する
- コンビニ等で料金分の粗大ごみ処理券を購入する
- 粗大ごみ処理券を石油ファンヒーターの目立つところに貼り付ける
- 収集日に玄関前等指定された収集場所に排出する
拠点収集の自治体の場合、ほとんどの自治体で申し込みは不要ですが、料金の支払いは自治体によって対応が異なります。
粗大ごみに出す場合の収集料金
粗大ごみに石油ファンヒーターを出す場合の収集料金の目安は、以下の通りです。
- 世田谷区
10kg以下400円、10kg超20kg以下900円、20kg超30kg以下1,300円 - 葛飾区
600円 - 横浜市
200円 - 名古屋市
20kg以下500円、20kg超1,000円 - 大阪市
400円 - 神戸市
600円
自治体によって料金に大きな差はなく、概ね数百円の範囲で処分できます。ただし、大型で重量のあるものは、自治体によって料金が大幅に上がる点に注意が必要です。
一部の自治体では「不燃ごみ・資源ごみ」で収集
一部の自治体では、石油ファンヒーターを「不燃ごみ・資源ごみ」で収集しています。
石油ファンヒーターは比較的小さい家電のため、一般的なごみ袋に十分入るサイズです。そのため、一部の自治体では自治体指定のごみ袋に入れて不燃ごみや資源ごみに出すことができます。
具体例として、松阪市、都城市、田辺市、福知山市などで石油ファンヒーターを不燃ごみ・資源ごみに出して処分できます。
ごみに出す際は必ず灯油と電池を抜く
石油ファンヒーターをごみに出す際は、必ず灯油と電池を抜いておく必要があります。
中に残った灯油は使い切ってしまう方法もありますが、壊れた石油ファンヒーターの場合は取り出して処理するしかありません。石油ファンヒーターに残った灯油の処理方法は記事後半で紹介していますので、そちらもぜひ参考にしてください。
電池も処分したい場合は、セロハンテープを両極に貼って絶縁処理しておきましょう。
ごみ処理施設に直接持ち込む
不要になった石油ファンヒーターは、自治体のごみ処理施設に直接持ち込んで処分できます。
持ち込み処分の場合、重さで処分費用が定められているケースが多い傾向にあります。石油ファンヒーターだけでなく、ほかの不用品もまとめて処分したい方は、石油ファンヒーターと一緒に持ち込み処分すると良いでしょう。
一般的な利用条件と必要なもの
ごみ処理施設に直接石油ファンヒーターを持ち込み処分する場合、基本的に自家用車や積載可能な車両を手配し、自力で持ち込む必要があります。また、基本的にごみ処理施設に持ち込み処分できるのは、ごみ処理施設が対応している市区町村に限定されるので注意しましょう。
ごみ処理施設に持ち込み処分する場合は、マイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類を持参する必要があります。また、計量後に料金を支払う必要があるので、処分料も持参しましょう。排出者本人以外が代理で持ち込み処分する場合は、委任状も忘れずに持参してください。
持ち込み処分にかかる料金例
石油ファンヒーターをごみ処理施設に持ち込み処分する場合の料金は、以下の通りです。
- 大阪市
10kgごとに90円 - 横浜市
1kgあたり13円(ジモティースポット横浜への持ち込みは無料) - 葛飾区
粗大ごみ処分料の半額(料金が300円のものは無料) - 渋谷区
1kgあたり17.5円 - 千葉市
10kgごとに270円(10円未満切り捨て)
一般的に、持ち込みの手間がかかる代わりに粗大ごみ収集の処理手数料よりも安価な自治体が多く、自治体によっては無料で処分できます。
家電量販店の小型家電回収サービスを利用する
石油ファンヒーターは小型家電に該当するため、家電量販店の小型家電回収サービスを利用して処分することができます。小型家電回収を行っている量販店であれば、買い替えでなくとも利用可能です。
ここでは、ヨドバシカメラ、エディオン、ケーズデンキ各店の小型家電回収サービスをご紹介します。
ヨドバシカメラの回収サービス
ヨドバシカメラでは、石油ファンヒーターの回収処分に対応しており、処分費用は2,200円です。買い替え時の出張料金は無料ですが、引き取りのみの場合は別途出張費用がかかります。
回収のみでご訪問する場合は、別途出張費用2,200円が必要です。配送と同時に回収する場合は不要です。
※家庭用製品に限ります。業務用製品やレーザープリンターなど一部対象外の製品があります。
※ヨドバシカメラ店舗または、テレフォンショッピングのみのキャンペーンになります。ヨドバシ・ドット・コムでのご注文は対象外になります。
エディオンの回収サービス
エディオンでは、石油ファンヒーターを1,100円で回収しています。申し込みはエディオン店舗でのみ受け付けていることと、フランチャイズ店舗では実施していないことに注意が必要です。
- 縦+横+高さの合計が150cm以下で重さが20kg以下
- 取り外し工事不要で使用できるもの
- 作業員1名での搬出が可能なもの
ケーズデンキの回収サービス
ケーズデンキでは、2,200円で石油ファンヒーターを回収しています。申し込みや問い合わせは最寄りのケーズデンキ店舗へ行う必要があります。引き取りのみの出張訪問を依頼することも可能ですが、別途出張料が発生します。
- 対象は家庭用電気製品に限ります。
- 業務用電気製品、フロン排出抑制法に基づく第一種特定製品、電気・電池を使用しない家具類、ポータブル電源、ソーラーパネルは対象外となります。また、家庭用電気製品でも事業活動に伴って使用していた電気製品は対象外となります。
- お引き取りのみのご訪問の場合は出張料金を別途頂戴いたします。
不用品回収業者に依頼する
不要になった石油ファンヒーターは、不用品回収業者に処分を依頼することができます。不用品回収、石油ファンヒーターの種類や状態、サイズを問わず回収してもらえます。粗大ごみ収集が混雑している時期でも、不用品回収なら最短で回収してくれるので便利です。
不用品回収のメリットと料金目安
石油ファンヒーターの処分を不用品回収業者に依頼するメリットは、自宅まで回収に来てくれる点です。戸別回収に対応していない地域でも、不用品回収なら自宅まで引き取りに来てくれます。また、灯油や電池が入ったままでも回収してもらえるので、残った灯油を処理する必要もありません。
不用品回収業者に石油ファンヒーターを単品で回収してもらう場合、費用の目安は2,500円~5,000円です。サービスの特性上、粗大ごみ収集や小型家電回収と比較すると処分費用がやや高くなる傾向にあります。費用負担と手間・スピード感のどちらを取るか比較した上で、利用を検討すると良いでしょう。
不用品回収をお得に利用するポイント
不用品回収をお得に利用するなら、積み放題パックを活用すると良いでしょう。積み放題パックとは、不用品回収業者が提供している料金プランで、車両に積めるだけの不用品をまとめて引き取ってもらえるサービスです。
例えば、軽トラ積み放題パックや2tトラック積み放題パックなど、車両の大きさに応じて料金が設定されています。積み放題パックを利用して石油ファンヒーター以外の不用品もまとめて処分すれば、単品で回収してもらうよりも割安になるのでおすすめです。小物や雑貨を処分したい場合は軽トラ、大型家具・家電なら2tトラックのプランなど状況に応じて選択しましょう。
リサイクルショップに売却する
石油ファンヒーターを捨てるのがもったいないという場合は、リサイクルショップに売却を検討しましょう。すべての石油ファンヒーターが中古で売れるとは限りませんが、売れやすい条件を満たした石油ファンヒーターであれば高額で売れる可能性があります。
売却しやすい石油ファンヒーター
売却しやすい石油ファンヒーターは、比較的状態が良く、購入してから間もないものです。とくに、購入してから3年以内のものであれば比較的売れやすい傾向にあります。一般的に家電製品は購入から時間が経つにつれて査定額が低下していくため、売却したい場合は早めに査定に出すのがおすすめです。
また、人気メーカーの製品かどうかも、売却のしやすさに関わります。売却しやすい石油ファンヒーターのメーカーとして、コロナやリンナイ、ダイニチ、トヨトミなどが挙げられます。これらのメーカー製で状態が良ければ、売却を検討してみましょう。
売却が難しい石油ファンヒーター
売却が難しい石油ファンヒーターは、購入から5年以上経過していたり、状態が悪かったりするような製品です。動作に問題がなくとも、安全性やメンテナンス性の観点から値がつかなかったり大幅に査定額が下がる可能性が高いと考えておきましょう。
また、購入5年以内の製品であっても、火がつきにくい、破損・汚損している、など状態が悪いと買い取ってもらえません。将来的に石油ファンヒーターの売却を検討しているのであれば、普段から汚れや傷がつかないように丁寧に扱いましょう。
フリマアプリやネットオークションに出品する
不要になった石油ファンヒーターは、フリマアプリやネットオークションに出品して売却することができます。
フリマアプリやネットオークションであれば、リサイクルショップでは値がつかなかったものでも売れる可能性があります。5年以上経過している石油ファンヒーターであっても、正常に稼働するものであれば売れるかもしれません。
ただし、すぐに買い手が見つかるとは限らず、売れるまでに時間がかかる可能性もあるため、急いで処分したい方は別の方法を検討しましょう。出品価格を下げても売れない場合は、見切りをつけて廃棄処分も視野に入れることをおすすめします。
掲示板サイトを利用して譲渡する
不要になった石油ファンヒーターをどうしても廃棄したくない場合は、ジモティー等に代表される掲示板サイトを利用して譲渡先を探す方法があります。売却と違いお金にはならないものの、廃棄処分にかかる費用を節約できます。
掲示板サイトを介して譲渡する場合、現地引渡しで募集して近隣に引き取りに来てもらうのもおすすめです。ただし、引渡しの際にトラブルが起きないよう、しっかりと引渡し条件を話し合っておくことが大切です。
残った灯油の処分方法
石油ファンヒーターは、残っている灯油を処分してから本体を処分する必要があります。搬出・運搬時や廃棄処分場で灯油が漏れ出すのを防ぐためです。
ここでは、石油ファンヒーターに灯油が残っている場合、どのように対応すれば良いのか、具体的な灯油の処分方法について解説します。
ごく少量なら布にしみ込ませたり固めて燃えるごみに出す
石油ファンヒーターに残っている灯油がごく少量なのであれば、布にしみ込ませたり、灯油用の凝固剤で固めたりして処分しましょう。残った灯油がコップ1杯程度のごく少量であれば、新聞紙にしみ込ませて処分することも可能です。
凝固剤で固める場合は、灯油専用の凝固剤を通販サイトやホームセンターなどで購入できるので、必ず専用の凝固剤を使用しましょう。間違っても食用油の凝固剤を使用しないように注意してください、発火する恐れがあり大変危険です。
大量ならガソリンスタンドや灯油販売店に相談する
石油ファンヒーターに大量の灯油が残っている場合、個人で処分するのは困難です。処分したい灯油の量が多い場合は、ガソリンスタンドや灯油販売店に相談して処分してもらう方法が安全です。排水溝やトイレに流したり、燃やして処理したりするのは絶対にやめましょう。
ガソリンスタンドや灯油販売店に処分を依頼したい場合は、処分したい灯油の量や状態を伝えた上で、適切に処分してもらいましょう。無料で引き取ってもらえる場合もあれば、処理手数料が必要になるところもあります。
不用品回収業者ならファンヒーターと一緒に回収してくれる
石油ファンヒーターの処分時に、灯油の廃棄処理が必要になる場合、不用品回収業者に回収を依頼するのもおすすめです。不用品回収業者であれば、石油ファンヒーターを灯油ごとまとめて回収してもらえます。面倒な灯油の処理を自分で行わずに済むので、自力で灯油を処理する負担もかかりません。
また、ガソリンスタンドや灯油販売店に有料で灯油を引き取ってもらうには、ヒーターとは別に問い合わせが必要など二度手間になります。不用品回収業者に石油ファンヒーターごとまとめて処分してもらった方が、手間を省けてスムーズに処分できるでしょう。
石油ファンヒーターの処分方法まとめ
石油ファンヒーターは、自治体のごみ収集サービスを利用して処分できます。しかし、自治体ごとに粗大ごみ収集の利用方法や処分費用に違いがあるため、自分の住んでいる自治体の処分ルールを事前に確認しておくことが大切です。
また、石油ファンヒーターは小型家電に該当するため、家電量販店の小型家電回収サービスを利用する方法もあります。出張訪問には追加料金がかかる、店舗に直接申し込んだり持ち込む必要がある等の制限もありますが、近くに家電量販店がある場合は利用を検討してみるといいでしょう。
さらに、石油ファンヒーターを処分する際は、残っている灯油も事前に廃棄しておかなければなりません。少量なら自力で廃棄もできますが、量が多かったり灯油を抜くのが難しければ灯油ごと石油ファンヒーターを引き取ってもらえる不用品回収の利用がおすすめです。
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