近年、自分が亡くなったあとの家族の負担を減らすために、生前整理を進める人が増えています。
しかし、いざ始めようとしても、どこから手を付けたら良いのか困ることは多いものです。
本記事では、生前整理でやることと、スムーズな進め方のコツをまとめてお伝えします。
生前整理で主にやること
生前整理では、主に下記の4点を行います。
- 財産目録の作成
- 不用品の処分
- デジタル遺品の整理
- エンディングノートの作成
それぞれどのような作業なのか、見ていきましょう。
財産目録の作成
生前整理の中で最も重要なことの一つが、財産目録の作成です。
財産目録は、自身が所有している財産を一覧化し、相続の内容が一目でわかるようにしたものです。財産の相続にはすべての財産を把握しなければならないため、最新の情報を記載しておきましょう。
財産には不動産や金融資産、貴金属類といったプラスの財産と、借金や保証債務、住宅ローンといったマイナスの財産があります。
不用品の処分
生前整理の大きな目的の一つに、持ち物を減らすことがあります。そのため、自身の持ち物の要・不要を判断し、要らないものは処分を進めましょう。
家族にとって判断に困りがちなのが、思い出の品です。賞状や結婚式などの記念品、旅行先で購入した雑貨等、残しておいても使い道に乏しいものは、思い切って手放すことで、家族の負担を減らせます。
一方、子どもの成長を記録した写真やビデオは、家族にとっても大切な思い出になるため、判断を家族に委ねてもいいでしょう。
デジタル遺品の整理
デジタル遺品の整理も、現代の生前整理において重要な作業です。
デジタル遺品とは、電子機器内やインターネット上に残された情報を指します。具体的には、SNSやWebサイトのID・パスワードやネット銀行の口座情報、パソコン内の業務データなどです。
IT機器が浸透した現代、家族も気が付かないデジタル遺品が問題になっています。「資産に気が付かない」「端末ロックが解除できない」といったトラブルに遺族が巻き込まれることのないよう、ログイン情報や設定情報を整理・保管しておくことが大切です。
エンディングノートの作成
エンディングノートは、いずれ迎える死に備えて自身のことを書き記すノートです。遺言書に似ていますが、エンディングノートには法的拘束力はありません。
そのため、自分史や家族への思い、電子機器内・インターネット上の情報(デジタル遺品)、医療方針・葬儀の希望、遺産の相続など幅広く記載できます。
自由に使える終活ツールで、家族の負担を減らせるうえ、今後の生き方を考えるきっかけにもなります。
生前整理をスムーズに進めるコツ
生前整理はやることが多いものの、自身の今後の人生や家族にも関係してくるものです。
短期間で終わらせようとすると負担も大きいため、計画的・長期的に進めていくのがおすすめです。
やることをリスト化して計画的に進める
生前整理を始めるにあたっては、初めにやるべきことをリスト化して、計画的に整理を進められるようにしましょう。
先に紹介した“生前整理で主にやること”をもとに、それぞれについて細分化したリストを作成するのがおすすめです。
たとえば、「エンディングノートに書くことのピックアップ」「整理が必要な財産の一覧化」などです。
物の仕分けやデジタル遺品の整理は家族と一緒に行う
財産の整理や相続は、本人だけでは決めきれないこともあります。
そのため、物の仕分けやデジタル遺品の整理は、できるだけ家族と一緒に行うことがおすすめです。
家族と一緒に取り組むことで、選択の幅が広がったり、家族の考えを反映できたりします。思い出の品であっても、家族と話合ったり思い出話をすれば処分しやすくなるでしょう。
財産の整理は専門家に相談する
財産の整理は、相続に詳しい弁護士や税理士、司法書士、税理士などの専門家に相談しましょう。
相談先はケースバイケースですが、概ね以下のように考えるといいでしょう。
- 財産の相続で揉めている→弁護士
- 日ごろから相続税対策をしている|相続財産の種類が多い→税理士
- 不動産登記や商業登記など登記に関することが多い→司法書士
- できるだけ費用を抑えたい・手続きのアドバイスが欲しい→行政書士
- 相続財産の運用を相談したい→銀行
生前整理の進め方・やり方に困った時は
おおよその流れを把握していても、生前整理の進め方ややり方に困ることはあるでしょう。
そのような時には、1人で解決しようとせず、身近な人や専門家に相談しましょう。
家族・親族と話し合う
生前整理の進め方ややり方に困ったら、まずは家族・親族と話をして、何をどうするのか相談してみましょう。
先述のとおり、物の仕分けやデジタル遺品の整理は家族と一緒に行うのがベストです。法的な手続き以外は、専門的な知識がなくても進めることができます。
生前整理は長期的に取り組むものなので、家族・親族の協力は欠かせません。
生前整理アドバイザーに相談する
生前整理について外部に相談するなら、生前整理アドバイザーがおすすめです。
生前整理アドバイザーとは、一般社団法人 生前整理普及協会が認定する民間資格で、物・情報・心の整理を手伝ってくれます。相続や遺言書作成といった法律的な知識の提供だけでなく、持ち物を残す基準や生前整理後の生活についてのアドバイスももらえます。
生前整理全般のプロなのでよくある悩みやトラブルの対策や解決策も聞きながら、やるべきことを着実に進めることができます。
遺品整理業者に相談する
生前整理の相談は、遺品整理業者に行うことも可能です。遺品整理士や生前整理アドバイザーの資格を有しているスタッフが在籍する遺品整理業者も多く、生前整理にも対応しています。
遺品整理業者とは、故人の持ち物や財産を整理してくれる専門業者です。持ち物の分別や不用品の処分、価値ある品の買取を行ってくれます。
ちなみに遺品整理士も生前整理アドバイザーのように、一般社団法人 遺品整理士認定協会が認定する民間資格です。
まとめ
本記事では、生前整理でやることや進め方について解説しました。
生前整理では、主に財産目録の作成、不用品・デジタル遺品の整理、エンディングノートの作成などを行うことになります。
しかし、1人では判断できないことも多いため、家族や専門家に相談するのがおすすめです。
生前整理は計画を立てて、長期的な視点をもって、必要に応じて相談しながら進めましょう。
- 生前整理は自分だけでやろうとせず、家族と一緒に行うことでスムーズに進められます。相続関連や不用品の処分は、生前整理アドバイザーや遺品整理業者などの外部サービスも積極的に利用するといいでしょう。
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