ガスコンロの処分方法はご存じですか?
古くなったり、引っ越しにより不要になったガスコンロを安全に処分するための具体的な手順を紹介します。
取り外し方を誤ると引火や爆発等のリスクもあるため、処分には正しい知識が必要です。
この記事では、ガスコンロの処分方法と注意点、知っておきたいポイントを解説します。
ガスコンロの処分方法7選|粗大ごみから不用品回収まで
ガスコンロを安全かつ効率的に処分するための7つの方法を紹介します。
- 粗大ごみに出す|自治体サービスを利用する方法
- 地域の処理施設に直接持ち込む
- 引っ越し時に引越し業者に回収してもらう
- 買い替えの際に引き取ってもらう
- リサイクルショップや買取店に売却|ガスコンロの再利用方法
- フリマアプリやネットオークションで売却する
- 不用品回収業者に回収してもらう
1つずつ、詳しく紹介していきます。
粗大ごみに出す|自治体サービスを利用する方法
ガスコンロは、ほとんどの自治体で粗大ごみとして処分できます。ガスコンロ処分に最適な方法として、多くの方に利用されています。。
粗大ごみの定義は自治体によって異なりますが、1辺が30cm以上あれば粗大ごみになるのが一般的なので、ほとんどのガスコンロは粗大ごみに分類されます。
自治体のサービスなので無料もしくは数百円程度で回収してもらえますが、事前の予約が必要だったり、月に1回程度しか回収がない自治体が多い点に注意しましょう。
地域の処理施設に直接持ち込む
地域のゴミ処理場やクリーンセンターが廃棄物の持ち込みを受け付けている場合、ガスコンロを直接持ち込んで処分できます。
ごみ収集だと収集日時が決められている一方で、地域の処理施設に自分で持ち込めば、都合の良いタイミングで処分が可能です。
受付の有無や時間帯、ガスコンロの処分料などは施設ごとに異なるため、持ち込む前にルールをチェックしておきましょう。
引っ越し時に引越し業者に回収してもらう
引っ越しの際にガスコンロを処分したいという場合は、引越し業者の回収サービスを利用するのも1つの手です。
引っ越しと同時にガスコンロを処分できるため、個別に廃棄する手間が省けます。
ただし、サービスの有無や引き取り対象の品目は業者ごとに異なるため、申し込みや見積もりの際にガスコンロの回収が可能かも聞いておく必要があります。
買い替えの際に引き取ってもらう
家電量販店や一部のホームセンターでは、新しいガスコンロの購入を条件に、古いガスコンロを引き取るサービスを実施しています。
買い替えが前提のため処分だけしたい場合は利用できませんが、新しいガスコンロの購入と古いガスコンロの処分を同時に行える上に、値引き等のサービスを受けられる場合もあります。
リサイクルショップや買取店に売却|ガスコンロの再利用方法
状態が良く年式が新しいガスコンロであれば、リサイクルショップや買取店に売却できることがあります。
ガスコンロを売却する場合、油汚れがないか・塗装が剥げていないかなどが、高額査定のポイントです。
注意点として、製造から年数が経っているものや、汚れ・使用感のひどいものは、値がつきにくい傾向にあります。また、安全装置がついていないガスコンロは、基本的に買い取ってもらえません。
フリマアプリやネットオークションで売却する
フリマアプリやネットオークションでもガスコンロを売却できるかもしれません。
個人間取引となるため、リサイクルショップや買取店では売れなかったようなガスコンロが売れる可能性もあります。
ただし、出品はできても売れる保障はないことや、梱包や配送に手間と費用がかかることには留意が必要です。
不用品回収業者に回収してもらう
ガスコンロの処分は、不用品回収業者に依頼することができます。
日時を指定して自宅まで引き取りに来てもらえるうえ、深夜や早朝でも対応可の業者もあり、都合の良いタイミングで手間なく処分しやすい方法です。
ガスコンロ以外にも他の家電や大きな家具などを捨てたい場合、まとめて引き取ってもらうことができ便利です。
ただし、処分料は粗大ごみとして処分するよりも高額になりやすいため、急ぎ処分したい場合や忙しくてごみ収集に出せない場合に向いています。
ガスコンロを処分する際に注意すること
続いて、ガスコンロを処分するときの注意点をまとめて確認します。
万が一にも事故が起こらないよう、処分の際には十分に注意しましょう。
元栓を閉める
ガスコンロはホースで元栓とつながっているため、ホースを元栓から抜かなければなりません。
ガスコンロを取り外すためには、まず元栓を閉めて、ガス漏れが起こらないようにします。
ガスの元栓は、一般的に蛇口とつまみが平行になっているときが開かれた状態、垂直になっているときが閉まった状態です。閉めるときは最後までしっかりとつまみを回しましょう。
ガスホースは無理に引っ張らない
ガスホースを元栓から外す際は、無理に引っ張らないようにしましょう。
長年使い続けたガスコンロは、元栓とつながっているホースが外れづらくなっています。これは、ガス漏れが起こらないようにホースと元栓が密着する造りになっているためです。
ガスホースが硬くて抜けない場合は、無理に引っ張らずにハサミやカッターで切れ目を入れて、裂くようにして外しましょう。
ガスホースのガス抜きを必ず行う
元栓を閉めても、ホースの中にはガスが残っている可能性があります。ガスが残ったまま放置したり、取り外しの作業をしたりすると、残ったガスに引火する恐れがあり、大変危険です。
そのため、ガスホースのガス抜きを必ず行いましょう。
ガス抜きの手順は、元栓を閉めた後にコンロの火を付け、自然に火が消えるのを待ちましょう。火が消えたら、ホース内のガスが抜けたと判断できます。
ガスコンロの交換目処
家庭用ガスコンロのメーカーの想定寿命は約8~10年です。
使用しているガスコンロの火の付きが悪いなどの不具合がありつつ、使用が10年程度経っている場合は、処分して買い替えることを検討するとよいでしょう。
ガスコンロの取り外しは危険!気を付けるべきポイント
ガスコンロの取り外しは、手順を誤ると引火の恐れがあり、大変危険です。
また、ガスコンロは種類によって取り外しに専門資格が必要なものもあります。
ここでは、ガスコンロを取り外す上で気を付けるべきポイントを2つ、ご紹介します。
取り外し作業中は火気厳禁
ガスコンロを自力で取り外す際は、細心の注意が必要です。
タバコやストーブといった火気はもちろん、電気のスイッチにも不用意に触らないよう注意しましょう。スプレーやガスボンベ、ライターなど、延焼しやすいものを遠ざけておくことも大切です。
また、万一ガス漏れを起こした時でも室内にガスが留まらないよう、窓を開けて換気扇を回した上で、作業するのがおすすめです。
ビルトインコンロの取り外しは専門資格が必要
システムキッチンなど比較的新しい物件に多いビルトインコンロの場合、取り外しや設置には専門資格が求められます。
ビルトインコンロとは、キッチンに埋め込まれたタイプのコンロを指します。
自力で取り外しができるのは、設置型のガスコンロのみに限られるため注意が必要です。
取り外しが不安な場合は業者に依頼行いましょう
ここまでの説明でガスコンロの取り外しの注意事項を説明行いましたが、通常の家電と異なりガスコンロの取り外しは慎重な作業が必要です。
ガスホースが硬化して自分では取り外せない、取り外し自体への不安が残る場合は不用品回収業者などの取り外しに長けた業者に依頼してしまうのがよいでしょう。
安全装置のないガスコンロはすぐに処分・交換を
現在販売されているガスコンロには「Siセンサー」と呼ばれる安全装置が必ず付いています。
ガスコンロを処分するか迷った際は、安全装置が付いているかどうかも判断基準の一つにしましょう。
目安は「2008年10月」以前に製造のもの
現在販売されている家庭向けのガスコンロにはSiセンサーの搭載が義務付けられており、Siセンサーのないガスコンロは販売できません。
Siセンサーは、鍋底の温度が上昇しすぎたとき・火を消し忘れてしまったときに自動で消火し、吹きこぼれや火が消えたときには自動でガスを止める機能です。
搭載が義務化された「2008年10月」以前に製造されたガスコンロには、Siセンサーが付いていない可能性があります。すぐにでもSiセンサーが付いたガスコンロに買い替えましょう。
使い続けると火災につながる危険性大
Siセンサーの搭載が義務化された背景には、ガスコンロによる火事が頻発していたことにあります。
Siセンサーの搭載が義務付けられた現在でも、センサーがないものと考えられるガスコンロによる火災は相次いでいます。
令和2年版消防白書によると、住宅火災の出火原因第3位が「コンロ」で、その理由は消し忘れが大半です。
安全装置のないコンロは買取も不可
法律によって、安全装置のついていないガスコンロは販売できません。
そのため、リサイクルショップや買取店ではまず買取を断られます。使用上のリスクが高いことから、個人取引でも引き取り手を探すことは困難でしょう。
2008年10月以前に製造されたガスコンロは、売却や譲渡以外の方法で処分し、安全性が高いガスコンロに買い替えることをおすすめします。
ガスコンロの処分方法まとめ
設置型のガスコンロは自力で取り外し、処分することが可能です。ただし、自力で処分する場合は、ガス漏れや引火に十分注意しましょう。
とくに長年使った古いガスコンロの取り外しと処分には危険を伴います。不用品回収なら取り外しから依頼できるため、取り外しが不安な場合や手間をかけたくない場合は不用品回収の利用がおすすめです。
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