もはや日常生活に欠かせない家電の代表格ともいえるエアコンですが、いざ処分となるとどのように進めれば良いか悩みがちです。
平均使用年数は13年程度とも言われるように、エアコンは設置してから長期間使用する家電でもあるため、処分のタイミングや目安も気になるところではないでしょうか。
今回は、エアコンの処分方法や処分の目安について、詳しく解説します。
- 不用品回収のプロ・お片付けプリンスがご紹介する不用品おすすめ処分方法!今回はエアコンの処分方法や処分時の注意点を解説します!
エアコンは「リサイクル家電」
エアコンの処分で最初に覚えておきたいポイントが、エアコンが「リサイクル家電」に該当するということです。
そこでまずは、リサイクル家電について確認しておきましょう。
エアコンは家電リサイクル法の対象品
「家電リサイクル法」とは、家電に使用されている資源を有効に活用するために施行された法律です。エアコンは、この家電リサイクル法の対象品となっています。
家電リサイクル法の対象となっている家電は、小売業者に引き取りの義務が、製造業者に再商品化する義務が、消費者にリサイクル料金を支払う義務が課されています。そのため、家電リサイクル法の対象家電は、原則ごみとして処分することができません。
ただし、業務用エアコンは「産業廃棄物」に該当するため、家電リサイクル法の対象外です。
エアコンのリサイクル料金はいくら?
家電リサイクル法の対象品目のリサイクル料金は、メーカーによって異なります。ただしエアコンの場合、シャープ・ダスキン・パナソニック・三菱電機などの主要メーカーでは990円と一律です。
詳しい料金一覧と該当するメーカー例を、ここでご紹介します。
税込990円のメーカー例
- 東芝
- パナソニック
- 日立
- 富士通
- 三菱
- シャープ
- ダイキン
税込1,265円のメーカー
- ヤマダHD
税込2,000円のメーカー例
- アイリスオーヤマ
- ニトリ
- ノジマ
- 山善
税込9,900円のメーカー
- ヤンマーエネルギー
リサイクル料金の支払い方法
リサイクル料金の支払いは、「料金郵便局振込方式」と「料金販売店回収方式」の2つがあります。
料金郵便局振込方式の場合、家電製品協会の家電リサイクル券センターあてに郵便局で支払いを行います。引き取りは、自治体から許可を受けている業者が行います。
料金販売店回収方式の場合、家電量販店などのエアコン販売店で料金を支払います。料金郵便局振込方式では引き取り前に支払いが必要になりますが、料金販売店回収方式では引き取り時に支払います。
エアコンの処分方法
ここからは、エアコンの処分方法をご紹介します。
エアコンの処分方法には、以下の7つがあります。
- 買い替えの際に引き取ってもらう
- 購入したお店に回収してもらう
- 家電量販店の回収サービスを利用する
- 不用品回収業者に処分を依頼する
- 自治体に問い合わせる
- リサイクルショップに売却する
- 買取専門業者に売却する
それぞれの方法にメリット・デメリットがあり、状況によっても向き不向きがあるため、よく比較検討して選ぶことをおすすめします。
買い替えの際に引き取ってもらう
エアコン販売店にはエアコンの引き取り義務があるため、エアコンを買い替える場合、新しいエアコンの設置時に古いエアコンを引き取ってもらうことができます。
買い替えのタイミングで古いエアコンを処分できれば、取り付け工事の際に付け替えてもらえるため、古いエアコンの取り外しや処分の手間が省けます。ただし無料というわけにはいかず、リサイクル料金の他、取り外しの工事費や処分運搬費がかかります。
購入したお店に回収してもらう
買い替えではなく処分だけしたいという場合は、まずはエアコンを購入した販売店に相談してみましょう。家電リサイクル法で回収義務を課されている小売業者には、廃棄したい家電を購入した店舗も含まれます。
購入店に依頼をすれば、自宅まで業者が来て取り外しと回収を行ってくれます。ただし買い替えの場合と同様、費用としてリサイクル料金と取り外し工事費、運搬費等がかかります。
家電量販店の回収サービスを利用する
エアコンの回収は、家電量販店の家電回収サービスも利用できます。購入した店舗が分からなかったりすでになくなっていたり、もしくは引っ越しをして購入した店舗が遠くなってしまった場合に、便利な方法です。
大型の家電量販店であれば、その店舗で購入していなくても回収を行ってくれます。ただし、やはりリサイクル料金のほかに工事費や各種サービス料等の費用がかかります。なお、リサイクル料金は共通ですが、工事費等のサービス料は量販店によって異なります。
不用品回収業者に処分を依頼する
不用品回収業者に依頼することでも、エアコンを処分することができます。大半の不用品回収業者では取り外しから依頼できるため、設置したままのエアコンや室外機でも回収してもらえます。
また、不用品回収業者に依頼する場合、エアコン以外の家電や家具、不用品もまとめて回収してもらえます。断捨離や引っ越し、遺品整理など不用品がエアコン以外にも出るシーンでの利用がとくにおすすめです。
自治体に問い合わせる
原則として自治体ではエアコンの回収は行っていません。しかし、一部の自治体では通常のごみとは別に、家電リサイクル法対象の家電を収集しているところがあります。
また、自治体が直接収集していなくても、自治体が指定する業者を紹介してもらえたり、指定取引所を教えてもらったりできます。指定取引所とは、指定取引所とは自治体が回収の許可を出している業者や施設を指します。
リサイクルショップに売却する
エアコンによっては、リサイクルショップに売却できることがあります。製造から5年以内で、故障や破損がなくきれいな状態であれば、値が付く可能性があります。
売却する場合リサイクル料金は発生せず、査定額によってはそれなりにお金が返ってくるので、比較的新しいエアコンを処分したいという場合におすすめの方法です。ただし、取り外し工事が可能かどうかはお店によるため、査定を依頼する際に確認しておくといいでしょう。
買取専門業者に売却する
エアコン等の家電は買取の専門業者が存在するため、それらに売却するのも一つの手です。専門業者であればほとんどのところで取り外しから対応するため、設置したまま査定から買取まで依頼可能です。
エアコン専門の業者の場合、ものによってはリサイクルショップよりも高値がついたり、リサイクルショップで値が付かなかったものも買い取ってもらえる可能性があります。ただし、製造から10年を超えたエアコンは、専門業者でもほぼ値段がつきません。
エアコンの取り外しをプロに依頼すべき理由
エアコンの取り付け・取り外しを自分でしたことがある、という人はあまり多くないのではないでしょうか。
エアコン処分の出費を少しでも抑えようと、自分で取り外しをしてみようと考える人もいるかもしれませんが、素人がエアコンを取り外すことには危険がつきまといます。
ここからは、エアコンの取り外しをプロに依頼すべき理由を解説します。
ガス漏れや爆発の危険がある
エアコンに使われている冷媒ガスには、延焼性があるものがあり、工事を失敗すると火災や爆発にいたるケースがあります。
冷媒ガスは室内機と室外機を行き来しており、配管内の冷媒を抜こうとするときに空気が入り込むことがあります。すると高圧・高温の原因となり、室外機がバラバラになるほど爆発することも。
エアコン取り外しに絡む事故は毎年発生しているため、自治体でもプロの業者への依頼を啓発しています。
本体・室外機とも高所に設置されていることが多い
エアコンの本体は通常、高所に取り付けます。室外機も、ベランダ上部や屋根などに設置されているケースが多く、取り外しの際は落下や事故のリスクが高くなります。
プロであれば養生や安全対策をしっかり行った上で作業しますが、素人が同様に完璧な準備を整えることは相当難しいといえます。また、安全に作業を行えるだけの人員も必要ですし、万一事故があった時にスムーズに対応できるかも重要です。
以上の理由から、素人のエアコンの取り外しは控えたほうが安全でしょう。
再取り付けの依頼や売却ができなくなる可能性が高い
取り外したエアコンを処分しようと思ったけど、やっぱり引っ越し先に持っていって取り付けたいとか、売却したいと考え直す場合もあります。しかし、素人が取り外したエアコンは、再取り付けや売却ができない可能性が高くなります。
素人が取り外したエアコンは、作業中気づかないうちに故障や破損している恐れがあります。そのため、故障や不備の責任が曖昧になることから、再取り付けを断られたり、査定依頼をしても値段がつきにくくなります。
エアコンの処分を考える目安
エアコンの処分や買い替えを検討している人は、エアコンの寿命や故障が疑われる症状を知っておくと、判断しやすくなります。
ここでは、エアコンの処分を考える目安をご紹介します。
購入・設置から10年経過している
エアコンは一般的に、使用期間を「10年」として設計されています。一方、エアコンの寿命は13年程度とされており、平均的な使用年数は13〜14年ともいわれます。
故障してしまってからの買い替えとなると、必要なタイミングでエアコンが使えず、健康を害するリスクすらあります。そのため、購入から10年経過しているエアコンは、故障していなくても買い替えを検討すると良いでしょう。
効きが悪い、異臭・異音などの動作不良がある
効きが悪い、異臭・異音などの動作不良がある場合は、10年経っていなくても買い替えのタイミングです。
設計上は10年もつとはいえ、使用頻度や使用方法によっては早く寿命が来てしまうことがあります。フィルターの掃除が不足していたり、室外機を設置している環境が悪かったりすると動作不良を起こしやすくなるためメンテナンスが重要です。
引っ越し
エアコンはどうしても取り外し・再設置の際に不具合や故障が生じる可能性があるため、引っ越しにあわせて思い切って処分し、引っ越し先で買い替えても良いでしょう。エアコンの性能は年々向上しており省エネ機能も充実しているため、無理に使い続けるよりも買い直した方が結果的にお得になることも。
また、引っ越し先で設置を考えている部屋が引っ越し前よりも広くなるという場合、エアコンの性能が広さに対応しきれない場合もあります。広さに合わないエアコンは効きが悪く、電気代も余計にかかってしまうため、買い直した方が長い目で見て安上がりになります。
エアコンの処分方法まとめ
今回は、エアコンの処分方法や処分のタイミング、処分時の注意点をまとめて解説しました。
エアコンは家電リサイクル法によってごみとして処分できず、原則として販売店等に回収を依頼しなければなりません。売却もできますが、年式が新しく状態のいいエアコンに限られます。
また、エアコンの取り外しには危険を伴うため、廃棄処分する場合でも取り外しから業者に依頼するほうが安心です。引っ越し先に取り付けたい場合も、業者に取り外しを依頼した方がいいでしょう。
処分だけをしたい場合は、不用品回収業者も利用可能です。多くの不用品回収では取り外しから回収まで依頼できます。他のサービスと違い前日・当日の依頼でも受けてもらえるため、急ぎの場合には利用を検討してみるといいでしょう。
- エアコンの取り外しは安全を考えるなら業者に依頼がおすすめです。取り外しから処分までまとめて依頼するなら不用品回収が便利、お気軽にご相談ください!
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