家財整理とは？具体的な作業内容や業者に依頼する際のポイントを解説

不要な家財を片付けたり遺品整理や生前整理を行ったりすることを指します。現在、家財整理を検討している人もいるでしょう。

家財整理は自分でもできますが、プロの業者に依頼するほうが向いているケースもあります。

本記事では、家財整理の具体的な作業内容や依頼するときの注意点をお伝えします。

家財整理とは

まずは「家財整理」という言葉がどのような意味を持つのか、確認しておきましょう。

一口に「家財整理」といっても、状況によって言葉の意味が変わる場合があります。

①不要な家財を片付けて処分すること

とくに多く使われるのが、「家にある不要なものをまとめて片付けて処分する」という意味の家財整理です。

不用品を捨てる、または売却・譲渡を行うだけなので専門知識は必要ありません。しかし、家の大きさによってはかなりの労働量なので、場合によっては業者を利用したほうがスムーズに片付きます。

②遺品整理・生前整理・空家整理の総称

不用品処分のほか遺品の仕分けや相続手続きが関わる遺品整理・空家整理・生前整理も、家財整理に含まれることがあります。

ワンルーム程度なら自分たちでも片付けられるでしょう。しかし、遺品整理や空家整理なら、相続や不動産手続きが必要なケースもあるため、プロに依頼するのがおすすめです。

③ゴミ屋敷や汚部屋の片付けを指すことも

家財を溜め込み過ぎたゴミ屋敷や汚部屋を片付け・清掃することも家財整理と呼ばれることがあります。

程度にもよりますが、家財の量が多かったり長年放置したりという場合には、住人が自力で解決するのが難しいことが多いものです。そのため、片付けのプロに任せるのがよいでしょう。

家財整理の主な作業内容

ここからは、家財整理の主な作業内容を解説します。

状況にもよりますが、家財整理を行う場合、主に下記のような作業を行うことになります。

家財の整理と不用品の選定

最初に行うのが、家財を整理して要らないものを選別する作業です。もっとも重要な作業で、物を残しすぎても片付けが進まず、必要なものを捨ててしまっても一大事。

家財には大型の家具や家電、高価なバッグやアクセサリーも含まれます。必要なのか不要なのか慎重に判断しましょう。

不用品の処分・売却

家財の選別が済んだら、不用品の処分を進めます。不用品ごとに処分方法は異なるため、適切に分別したうえで処分しなければなりません。なかには、自治体のごみ収集に出せないものもあるため要注意。

売却する場合は、物によって適した売却方法や売却先があるため、よく調べてから売るようにしましょう。

清掃・ハウスクリーニング

家財が減ったところで、部屋の清掃を行います。家財整理の規模によりますが、本格的にきれいにするのであれば業者のハウスクリーニングに依頼するのがおすすめです。ゴミ屋敷や汚部屋の場合は、業者によるクリーニングを活用したほうがよいでしょう。

また、遺品整理や空家整理で不動産を整理する場合、建物の瑕疵を見つけておくことで対策を講じやすくなります。業者に依頼するハウスクリーニングでは、建物の瑕疵を見つけやすいのでサービスの利用をおすすめします。

財産の整理

最後が、財産の整理です。家具・家電やブランドもの、貴金属類、美術品、建物、土地などをどうするのか決めます。

相続するにしても、売却して現金化するにしても手間と時間がかかるので注意が必要です。とくに、不動産や土地の名義変更の手続きがかなり煩雑なので、司法書士への依頼もおすすめ。

また、相続するときはトラブルになりやすいので、親族間でよく話し合いを行いましょう。

家財整理を行うには？

家財整理は自力で行うほか、業者に依頼する方法もあります。

ここからは、家財整理を行う3つの方法をお伝えします。

人手を集めて自身で行う

まずは、自力で家財整理をする方法です。お金をかけずに、自分のペースで進められます。

ただし、家財の量や家の広さによってはかなりの重労働なので、人手を集めてからの作業をおすすめします。

また、時間がかかりすぎると途中で断念してしまうケースもしばしばあります。そのため、家財が少ない、または家が広くない場合に向いています。

不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者には、不用品やごみの運び出しから処分までを依頼できます。

自治体のごみ収集は、収集の曜日が決まっているうえ、一度に排出できるごみの量にも制限があります。自力で片付けても、ごみの処理が追いつかないことがありますが、不用品業者に依頼すれば量が多くても短時間で処分できます。

業者によっては、ブランド品や貴金属類の買取を行っていたり、清掃サービスを提供したりしているところも。対応しているかは業者によるため、依頼前に確認しておきましょう。

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遺品整理業者に依頼する

遺品整理業者に依頼すれば、不用品の仕分けから形見分けや相続なども相談できるうえ、供養や特殊清掃にも対応しています。

そのため、できるだけ手間を省きたい場合や遺品整理・空家整理で財産の整理がある場合に向いています。

ただし、遺品整理や空家整理に必要なアドバイスを仰ぐためには、単なる清掃業者ではなく、遺品整理士がいる業者を選びたいところです。

家財整理を業者に依頼する際のポイント

最後は、業者に家財整理を依頼するときに覚えておきたいポイントをまとめておきましょう。

訪問見積もりに来てくれる業者を選ぶ

家財整理を依頼する場合、部屋の広さや家財の量などによって料金が変わります。よって、電話や写真だけでは正確に見積もりができません。

そのため、訪問見積もりに来てくれる業者を選ぶことが重要です。

訪問見積もりをしないと、作業時に追加料金が発生する可能性も。訪問見積もりで正確な見積書を出してもらいつつ、複数業者を比較できると安心です。

供養や特殊清掃に対応可能かを確認する

供養や特殊清掃は、業者によって対応の可否がまちまちです。とくにゴミ屋敷や汚部屋をきれいにするためには、特殊清掃を依頼しなければなりません。

どちらも遺品整理業者なら受け付けているところが多いものの、対応の範囲が異なることもあるため確認が必要です。

不用品回収業者でも対応している場合があるため、依頼前に確認してみましょう。

家財整理よくある質問と回答

実家の家財整理、片付けはどこから始めればいい？

実家の家財整理を行う際は、家財を選別するためのスペースを確保するために、自身の部屋や家族の部屋から着手することをおすすめします。

その後、比較的使わないものが溜まりがちなキッチンや洗面所・浴室、次にリビング…と範囲を広げていくと、スムーズに片付けを進められます。

実家で両親がまだ暮らしている場合はどうすれば？

実家の家財整理を進めたいものの、両親がまだ暮らしているという場合には、自分の部屋の片付けから始めましょう。

両親がまだ使っている部屋や物を一方的に片付けてしまうと揉める原因にもなりますが、自分の部屋や使っていた物ならそういった遠慮は不要です。

子供が片付けている姿を見せることで、両親にも家財整理の意識をもってもらう効果も期待できます。

家財とはどこまでを指す？

家財は、広義では「家にある財産」を指します。そのため、家財整理の対象は「家にある財産全て」と考えていいでしょう。

火災保険においては、家具や衣服などの日常生活に使用している動産を、家財として扱います。

家財整理をやり切るなら業者の活用がおすすめ

家財整理は自力でも進められますが、始めても途中で止めてしまうことも多々あります。そのため、絶対に最後までやり切りたい場合や、部屋が広い・家財の量が多いという場合は業者への依頼がおすすめです。

不用品やごみの選定から依頼したいのであれば遺品整理業者に、片付けまで自分で行うのであれば不用品回収業者に依頼するとよいでしょう。

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