オイルヒーターを処分したいという時、もっともよくある悩みが「粗大ごみに出せるのか?」というものです。
オイルヒーターの中には、その名の通りオイルが入っています。そのため、そのまま粗大ごみに出せる自治体もあれば、オイル抜きを求める自治体もあり、対応はまちまちです。とはいえ、オイル抜きは簡単にできるものではなく、できればそのまま捨てたいというのが本音ですよね。
本記事では、オイルヒーターの処分方法を6つご紹介します。自治体の収集状況からメーカーや家電量販店の回収サービス、便利な不用品回収に売却手段まで、オイルヒーターの処分に利用できる方法をまとめました。
オイルヒーターの処分にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
粗大ごみに出して処分する
オイルヒーターは多くの自治体で「粗大ごみ」に出すことができます。ただし、自治体によって収集ルールが異なり、そのまま出せる自治体が比較的多い一方で、主要な自治体の中にもオイル抜きが必要なところは多数あります。また、収集しない自治体も少なからずあります。
粗大ごみの収集ルールや料金は自治体によって異なるため、まずはお住まいの自治体のごみ収集ルールを確認し、オイルヒーターを粗大ごみに出せるか、オイル抜きが必要かどうかを調べましょう。
ここからは、主要な自治体のオイルヒーター収集の対応状況をご紹介します。粗大ごみに出せる自治体における収集費用の目安もまとめていますので、自治体の対応状況を知りたい方はぜひご覧ください。
粗大ごみに出せる自治体
2025年現在、オイルヒーターはほとんどの自治体で粗大ごみに出すことができます。ただし、オイル抜きが必要かどうかは自治体によって対応が分かれています。
以下の自治体は、オイル抜きなしでオイルヒーターを収集しています。
- 東京都:新宿区、渋谷区、台東区、国立市、府中市など
- 神奈川県:大和市、川崎市、相模原市など
- 千葉県:千葉市、我孫子市、習志野市、流山市など
- 埼玉県:草加市、川口市など
- 愛知県:一宮市、豊明市など
- 岐阜県:岐阜市、可児市、大野町など
- 大阪府:池田市、守口市、箕面市など
- 兵庫県:神戸市、西宮市など
- 京都府:京都市、京田辺市、綾部市など
- 奈良県:奈良市、大和高田市、天理市など
オイルを抜けば粗大ごみに出せる自治体
以下の自治体は、オイルヒーターを粗大ごみに出す際にオイル抜きが必要な自治体の一例です。
意外かもしれませんが、横浜市や名古屋市、大阪市といった大きな自治体でも、オイルヒーターを粗大ごみに出すにはオイル抜きをしなければいけません。
- 神奈川県:横浜市
- 千葉県:富里市、印西市
- 埼玉県:志木市、新座市
- 愛知県:名古屋市、尾張旭市
- 岐阜県:可児市
- 大阪府:大阪市、茨木市、枚方市
- 兵庫県:淡路市
- 京都府:精華町
粗大ごみに出せない自治体
オイルヒーターは構造が複雑なことから、自治体によっては「適正処理困難物」に指定されている場合があります。そのような自治体では、オイルヒーターの収集自体を行っていないため、他の方法で処分するしかありません。
以下の自治体が、オイルヒーターを粗大ごみに出せない自治体の例です。意外なところでは、政令指定都市のさいたま市や中核市の横須賀市でもオイルヒーターを粗大ごみに出すことができません。
- 神奈川県:横須賀市
- 千葉県:四街道市
- 埼玉県:さいたま市、鴻巣市、杉戸町
- 愛知県:瀬戸市
- 岐阜県:各務原市、中津川市
- 三重県:志摩市、津市
- 大阪府:大阪狭山市、富田林市
- 兵庫県:加古川市
- 京都府:長岡京市、亀岡市
- 奈良県:大和郡山市
オイルヒーターの収集料金
オイルヒーターを粗大ごみに出す場合の戸別収集料金は、500円から2,000円が目安です。自治体によっては無料で拠点収集に出すこともできますが、収集日が固定されており回数も年1回から数回程度と限られています。
おもな自治体のオイルヒーター収集料金は、以下の通りです。
東京都
- 新宿区:400円(消費電力1,000w以下)、900円(1,000w超)
- 渋谷区:900円
- 台東区:900円
- 国立市:200円~1,000円(大きさ・重さによる)
- 府中市:1,000円
神奈川県
- 横浜市:200円
- 大和市:500円
- 川崎市:300円~1,200円(サイズによる)
- 相模原市:400円
千葉県
- 千葉市:390円
- 我孫子市:700円
- 習志野市:670円
- 流山市:1,100円
埼玉県
- 草加市:200円
- 川口市:310円
愛知県
- 名古屋市:1,000円
- 一宮市:800円
- 豊明市:1,030円
岐阜県
- 岐阜市:420円
- 大野町:500円
大阪府
- 大阪市:200円〜(サイズによる)
- 池田市:300円(長辺が1.5mまで)、600円(1.5m超)
- 守口市:300円~900円(サイズによる)
- 箕面市:314円
兵庫県
- 神戸市:600円
- 西宮市:600円
京都府
- 京都市:1,600円
- 京田辺市:800円
- 綾部市:419円(20kgごと)
奈良県
- 奈良市:100kgまで無料
- 大和高田市:300円
- 天理市:100kgまで無料
メーカーの回収サービスを使って処分する
オイルヒーターを製造販売する一部のメーカーでは、メーカー独自の回収サービスを実施しています。メーカーのサービスなのでオイル抜きも不要で、安心して利用できる点がメリットです。
回収サービスの利用には、送料や手数料等の費用がかかります。また、原則としてそのメーカーのオイルヒーターでなければ回収してもらえません。
ここでは、オイルヒーターの代表的なメーカーである「デロンギ」と「ユーレックス」の回収サービスをご紹介します。
デロンギの回収サービス
デロンギでは、同メーカーの製品に限りオイルヒーターの回収を行っています。料金の負担は送料のみで、予約や申し込みも不要です。製品の元箱などオイルヒーターを入れられる箱が手元にない場合は、有料(1,800円)で箱の郵送を依頼することもできます。
デロンギ再資源化システムによる回収
ご不要になった製品は、製品を当社にお送りいただく際の送料のみお客様にご負担いただくことで、当社で素材ごとに分別・再資源化いたします。
回収の予約・お申込みは不要です。元払いにて下記の送付先までお送りください。
ユーレックスの回収サービス
ユーレックスでは、同メーカーの製品に限り廃棄処分を代行するサービスを実施しています。廃棄費用(税別2,000円)と送料の負担が必要で、サービスの利用にはサービスセンターへの申し込みが必要です。
永年ご愛用いただきました製品の処分をご希望の場合には弊社サービスセンターまでご連絡ください。
弊社にて環境保護及び廃棄物処理の法律に基づき、責任をもって廃棄処分いたします。
<廃棄費用について>
廃棄費用2,000円(税抜き)
※弊社までの送料はお客様負担でお願いいたします。
引用元:ユーレックスお客様サポート>>
なお、買い替えキャンペーンが実施されている期間中であれば、対象商品の購入時に限り他社のオイルヒーターも引き取ってもらえることがあります。
家電量販店の小型家電リサイクルで処分する
不要になったオイルヒーターは、家電量販店の「小型家電リサイクルサービス」を利用して処分できます。大手量販店の多くの店舗で回収を受け付けているので、近くに家電量販店がある場合は利用を検討してみるといいでしょう。
家電量販店の小型家電リサイクルは、ほとんどのお店で回収のみと買い替え時の引き取りの両方に対応しています。回収のみの場合はお店に直接持ち込むか出張料金がかかりますが、買い替えであれば出張料金なしで回収してもらえるお店もあります。
ここでは、主要な家電量販店の小型家電リサイクルサービスの概要をご紹介します。
ジョーシン
ジョーシンではオイルヒーターを税込2,200円(2024年4月1日現在)で回収しています。回収方法は店舗に直接持ち込む「店頭引取」と、商品配達時に引き取ってもらう「配達時引取」の2種類です。また、出張料(3,300円)はかかりますが訪問引取にも対応しています。
申し込み方法は店頭受付のみで、小型家電リサイクルの受付を実施している店舗まで直接申し込みに行く必要があります。
エディオン
エディオンではオイルヒーターを「特殊家電」に分類し、税込2,200円(2024年4月1日現在)で回収しています。特殊家電の定義は以下の通りです。
- 縦+横+高さの合計が150cm以下で重さが20kg以下
- 取り外し工事不要で使用できるもの
- フロンやオイル等の処理困難物を含んだもの
小型家電の引き取りは、フランチャイズ店舗を除くエディオン各店で実施されています。引き取りの申し込みは店頭受付のみのため、近くの店舗まで直接申し込みに行く必要があります。
ケーズデンキ
ケーズデンキではオイルヒーターを税込4,400円で回収しています。店頭引取や買い替え時の引取の他、出張料金はかかりますが引取のみの訪問にも対応しています。
小型家電リサイクルの受付は店頭のみのため、回収を依頼するには店舗まで直接申し込みに行く必要があります。
その他の家電量販店
その他の家電量販店でも、小型家電リサイクルサービスを提供しています。
主な家電量販店のサービス内容は、以下の通りです。
- ヨドバシカメラ:店頭引き取り・出張引き取りのどちらも対応可能(料金はサイズによる)
- ビックカメラ:小型家電リサイクル利用券を購入して所定の箱に封入して送付(3辺合計160cm・30kg以内)
- ヤマダ電機:長さ590mm×幅490mm×深さ470mmのサイズ内なら2,200円で依頼可能。超える場合は料金含め要問い合わせ
オイルヒーターを回収してもらえるかは、各量販店や店舗に問い合わせが必要です。また、ヨドバシカメラやヤマダ電機は出張引取にも対応していますが、ビックカメラは宅配便のみの受付となり既定サイズを超えるものの回収は受け付けていません。
不用品回収業者に依頼して処分する
不要になったオイルヒーターは、不用品回収業者に処分を依頼することができます。
不用品回収業者のメリットは、依頼当日の回収や早朝・深夜の回収にも対応してもらえる点です。また、オイル抜きはもちろん梱包も不要で、家からの運び出しも全て任せられるので、重く大きいオイルヒーターの処分には最適です。
注意点として、オイルヒーターのみの回収を依頼する場合はほかの処分方法と比較して費用が高くなる傾向にあります。
不用品回収をお得に利用する方法
オイルヒーターの処分に不用品回収を利用するなら、他の不用品と一緒に回収してもらう方法がお得でおすすめです。一般的に不用品回収は不用品の数が多ければ多いほど1点あたりの回収料金が割安になるため、オイルヒーターの処分費用が相対的に抑えられます。
軽トラパック等のパック料金プランを利用すれば、パックごとに定められている範囲内で不用品を引き取ってもらうこともできます。一定料金で軽トラ1台分、2tトラック分などの詰め放題が利用でき、お得に不用品を処分できます。
不用品回収業者なら分別から運び出しまで回収にかかる作業をまとめて依頼できるので、部屋まるごと、一軒家まるごと断捨離したいような場合にも最適です。
リサイクルショップに売却する
状態が良く捨てるのはもったいないオイルヒーターであれば、売却を検討してもいいでしょう。近所にリサイクルショップがあれば、オイルヒーターを持ち込んで売却処分できます。
オイルヒーターは季節家電なので、売却するならタイミングが重要です。需要が高まる夏の終わりから秋頃に売却すれば、冬の需要増に合わせて高額査定が期待できます。また、埃や汚れを落として綺麗にしてから持ち込むことも、査定時の印象を左右するので重要です。
注意点として、多くのリサイクルショップは持ち込みしか対応しないため、重たいオイルヒーターを店頭まで運ぶ手段が必要です。また、オイルヒーターのメーカーや状態によっては、値段がほとんどつかなかったり買取を断られる場合もあります。
値がつきやすいものやメーカー・ブランド
オイルヒーターは家電製品のため、購入してから日が浅いものほど売却しやすい傾向にあります。一般的に購入から5年以内のオイルヒーターであれば、値がつきやすいでしょう。
また、有名メーカー・ブランドの製品は中古でも人気が高いため、高値がつきやすくなります。リサイクルショップで高く売れやすいものとして、以下のメーカー・ブランドのオイルヒーターが挙げられます。
- デロンギ
- ユーレックス
- Pro Breeze
- コロナ
- アイリスオーヤマ
トップハンガーや安全対策用の柵(オイルヒーターガード)などの付属品があれば、まとめて査定に出すことで買取額アップにつながるでしょう。
売却できない可能性が高いもの
処分したいオイルヒーターが以下のどれかに該当している場合、残念ながらリサイクルショップへの売却は難しいでしょう。
- 故障や動作不良がある
- ひどい汚れや傷がある
- リモコンやコードなどの付属品が不足している
- 購入してから6年以上経過している
オイルヒーターをリサイクルショップに売却するには、正常に動作することが前提です。そのため、故障や不具合がある製品は基本的に買い取ってもらえません。汚れや傷がひどいものや付属品が不足しているものも、査定額を大幅に減額されたり買い取ってもらえない可能性が高まります。
また、一般的にリサイクルショップでは、家電製品の買取は製造・購入から5年以内のものを対象としています。そのため、購入から6年以上経過しているオイルヒーターはまず買い取ってもらえないでしょう。
フリマアプリやネットオークションで売却する
オイルヒーターをメルカリ等のフリマアプリや、ヤフオク!等のネットオークションに出品して売却する方法もあります。リサイクルショップでは買い取ってもらえなかったオイルヒーターでも、フリマアプリやネットオークションなら買い手が見つかるかもしれません。
リサイクルショップに売却するのとは異なり、すぐに売れるとは限らず、売れたとしてもオイルヒーターを梱包して配送する手間がかかります。オイルヒーターは大型で重量もあるため、配送費が高額になることにも注意が必要です。
リサイクルショップが近くにない、捨てるのはもったいないので多少手間をかけてでも誰かに譲りたいという場合には、利用を検討してみましょう。
オイルヒーターの処分方法まとめ
オイルヒーターは大きく重たい上に特殊な構造の家電のため、地域によって利用できる処分方法が大きく異なります。
多くの自治体でオイルヒーターは粗大ごみに出せますが、そのままごみに出せる自治体とオイル抜きが必要な自治体とがあります。適正処理困難物に該当することから収集しない自治体も少なからずあるため、ごみに出したい場合はまず自治体のごみ分別ルールを確認しましょう。
近所に家電量販店がある場合や買い替えを検討している場合は、家電量販店の小型家電リサイクルサービスの利用も検討しましょう。購入5年以内で状態が良かったり、人気メーカー・ブランドのオイルヒーターであれば、売却処分も可能です。
引っ越し等で急ぎで処分したい場合や、近所にお店がなく回収サービスの利用や売却ができない場合、オイルヒーターの運び出しや運搬が困難な場合は、不用品回収の利用がおすすめです。
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