薬局などで入手でき、一般の人でも使用できる苛性ソーダ。
実は、苛性ソーダは劇物に指定されており、気軽にごみとして廃棄することはできません。
比較的容易に買えてしまうものであるため、「余った分を処分したいのに捨てられないの?」とびっくりする方も多いのではないでしょうか?
この記事では、苛性ソーダの適切な処分方法に加えて、そもそも苛性ソーダとはどのようなものなのかや主な用途について、詳しくご紹介します。
今すぐ苛性ソーダ処分の依頼・ご相談をご希望の場合はこちら>>
苛性ソーダとはどんなもの?
苛性ソーダとは「水酸化ナトリウム」とも呼ばれる、強いアルカリ性を持つ物質です。固形状のものもあれば液状のものもあり、白いフレークのような形状のものもあります。
濃度5%以上のものは劇物として扱われるため、万が一目に入ってしまった場合には失明の恐れがあるような物質です。購入する際は用途を明示し、身分証明書や印鑑を持参しなければなりません。
苛性ソーダは水が付着すると発熱する特徴を持っており、容器に入れずにおいている状態でさえ、空気中の水分を吸湿して発熱することがあります。使用には細心の注意を払う必要があり、処分する際は一般ごみと同じ扱いはできないと覚えておきましょう。
苛性ソーダは一般家庭でどんな用途で使用する?
劇物の苛性ソーダ、家庭では一体どのように使用することがあるのでしょうか?ここでは、一般的な使用方法の例について見ていきましょう。
なお、実際に使用する際は、目や肌に付着しないようゴーグルやマスク、手袋などを用いる必要があります。取り扱いに関しては十分に注意しましょう。
手作り石鹸の材料
苛性ソーダを油脂と混ぜることで、手作り石鹸を作ることができます。
一般的にはオリーブオイルやココナッツオイルなどを用いることが多く、場合によってはアロマオイルなどを加えることもあります。
しかし、苛性ソーダには強い腐食性もあるため、軽量用器具の素材によってはサビを発生させる可能性があるため注意が必要です。使用する器具の素材や混ぜ合わせる分量などを間違えないように、事前に調べておくことが大切です。
油汚れなどの掃除に使う
苛性ソーダは強いアルカリ性を持つ物質のため、油汚れの掃除には抜群の効果を発揮します。
「水5Lに対して苛性ソーダ大さじ1杯」を目安に溶かし混ぜて、布に漬けて拭き掃除できます。水溶液を作る際は、苛性ソーダに水を加えるのではなく、水に苛性ソーダを少量ずつ加えて混ぜるようにしましょう
しかし、上述のとおり腐食を発生させることがあるため、苛性ソーダを薄めずに直接振りまいたり、濃い液体を作ったりしないように注意が必要です。
苛性ソーダの処分方法について
一般ゴミとして処分できない苛性ソーダは、どのようにして処分すれば良いのでしょうか?
ここでは、具体的な処分方法について見ていきましょう。
扱う際は危険が伴いますので、準備をしっかりと行うか、難しい場合はプロの業者に任せることをおすすめします。
掃除などで使い切る
余っている苛性ソーダが少量なのであれば、掃除に使用することで処理してしまうのが最も簡単な方法です。全て手作り石鹸に使用してしまってもいいでしょう。
余っている量が多い場合は処分に時間がかかるため、早めに処分したい、という場合は別の方法での処分を考えましょう。
クエン酸などで中和処理して処分する
苛性ソーダは強いアルカリ性を持つ物質のため、酸性の物質と混ぜて中和処理することで処分できます。
中和処理に使用するのはクエン酸などの酸性物質ですが、中和に必要な量を算出する計算式が複雑で、一般の方には難しい処分方法です。分子量や物質量から算出しなければならないため、きちんと中和できていなければ、排水管などに穴が開いてしまう恐れもあります。
穴の開いた排水管の修理費用は高額になるため、化学物質の扱いに長けている・知識があるという場合以外は、別の方法で処分するようにしましょう。
自治体に問い合わせる
一般的に、苛性ソーダは自治体のごみ収集で処分することはできません。多くの自治体で「処理困難物」に指定されているためです。
しかし、自治体によっては処理場に直接持ち込めば、収集してもらえる場合があります。また、地域の処理業者を紹介してもらえる場合もあります。
自治体によって大きく対応が異なるため、直接自治体に問い合わせるか、広報等で調べてみるといいでしょう。
購入したお店に相談する
苛性ソーダを購入したお店に、回収してもらえないか相談してみるのも1つの手です。お店によっては、余った苛性ソーダを回収してくれる場合があります。
ただし、対応してくれるかはお店次第なので、過度な期待は禁物です。また、ネット通販で購入した場合は、残念ながら回収してもらえる可能性は高くないでしょう。
産業廃棄物処理業者に依頼する
苛性ソーダの処分は産業廃棄物処理業者に依頼できます。化学薬品や廃溶剤の処理に対応している産廃業者なら、苛性ソーダの処分も受け付けている場合が多いようです。
産廃業者が分からないという場合には、自治体に問い合わせると地域の産廃業者を紹介してもらえます。
不用品回収業者に依頼する
苛性ソーダの処分を不用品回収業者に依頼してみるのも、廃棄方法の1つです。
不用品回収なら自宅まで回収に来てもらえるため、処理場などに持ち込む必要がありません。
ただし、全ての業者が回収に対応しているわけではないため、苛性ソーダの回収が可能かどうかを依頼時に必ず確認しましょう。
苛性ソーダの処分方法まとめ
苛性ソーダは比較的手軽に購入できる一方で、処分には手間のかかるものです。
少量であれば、掃除に使用することで個人でも処分が可能です。ただし、取り扱いは十分な注意が必要です。
量が多く使いきれない場合には、一度自治体や購入したお店に相談してみましょう。地域によっては、処理場に持ち込むことで処分できる場合もあります。
自治体や購入店での処分ができなかった場合には、一度不用品回収業者に相談してみることもおすすめです。業者によっては、苛性ソーダの回収を受け付けている場合があります。
- 苛性ソーダは不用品回収でも処分できる場合があるため、困った時は一度問い合わせてみるのもおすすめです。
※お片付けマッハくんでは、地域によって回収可否が異なります。詳しくは各エリアの窓口よりお問い合わせください。
あなたの街の優良
業者が即日訪問!
不用品の処分のお悩み
すべてご依頼ください!
- 捨て方の分からない不用品がある
- 急ぎで処分してしまいたいものがある
- 家具を処分したいが大きすぎて運べない
- 引越しが迫っているのに粗大ごみの処分が間に合わない
- 大量の不用品がありどう手をつけたらいいか分からない
お片付けマッハくんなら不用品・粗大ごみ処分に関するお悩みをなんでも解決!
訪問お見積り完全無料、対応地域最短即日30分で回収に伺います。
不用品の一括処分はもちろん、引越しゴミや遺品・生前整理、ゴミ屋敷清掃もお気軽にご相談ください。
適切な処分方法や、おすすめの処分方法をマッハくんが詳しくご紹介します!