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クリスマスツリーの処分方法 自治体以外の処分方法と、素材別の捨て方についても解説

公開日:2024.12.26

クリスマスを彩ってくれるアイテムの代表格、クリスマスツリー。クリスマスが近くなると、お子さんと一緒に飾り付けをしたり、デスクに小さなツリーを置いたり、お店やオフィスに飾る方も多いことでしょう。

しかし、クリスマスを過ぎると不要になり、来年に備えて保管するケースもあれば、古くなったことをきっかけに処分を検討するケースもあります。役目を終えたクリスマスツリーの処分を検討している中で、どのように捨てればいいのかわからず、仕方なく保管し続けている方も多いでしょう。

長期間保管していると、保管場所のスペースを占領してしまうため、可能であれば早めの処分を検討したいところです。とはいえ、クリスマスツリーは小さなものから人の背丈の倍以上になるような大型のものまで多種多様にあり、素材もさまざまです。

そこで今回は、クリスマスツリーの処分方法について、ごみに出せるのかやごみ収集以外の処分方法、素材ごとの分別方法などを詳しく解説します。

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クリスマスツリーはごみに出せる?

結論から言えば、クリスマスツリーはごみに出して処分することができます。とはいえ、どのごみに分類されるかはツリーの大きさによって異なる上、どんなクリスマスツリーでもごみに出せる、というわけでもありません。

「クリスマスツリーって何ごみなの?」
「この大きさのツリーはごみに出せるの?」
「お店に飾ったクリスマスツリーってごみに出していいの?」
こんな風に思っても、すぐには判断できないですよね。

ここでは、クリスマスツリーをごみに出せるかどうかを判断する基準や、ごみに出せないツリーの条件について解説します。

  1. 床置きの大きなツリーは粗大ごみ
  2. 卓上等の小さなツリーは普通ごみ
  3. 大きなツリーでも解体・分別すれば普通ごみに出せる
  4. 事業で使用したツリーは素材問わずごみに出せない

床置きの大きなツリーは粗大ごみ

一般的に家庭向けとしてよく見られる、床置きの大きなツリーは粗大ごみとして処分できます。粗大ごみで出す場合は、鉢やポットも丸ごと出せる自治体が多いでしょう。

粗大ごみとしてクリスマスツリーを処分する場合、多くの自治体では事前の申し込みと、処理手数料として粗大ごみ処理券の購入が必要です。価格設定は自治体によって異なりますが、一般的には200円~1,000円程度です。

ただし、あまりに大きく重たいクリスマスツリーの場合、解体が必要だったり粗大ごみに出せない場合もあります。大人2人で持ち上げられないほどの大きなツリーを粗大ごみに出したい場合は、申し込み前に自治体に相談しましょう。

卓上等の小さなツリーは普通ごみ

卓上タイプ等のサイズの小さなクリスマスツリーは、ほとんどの自治体で普通ごみとして処分できます。一般的には、可燃ごみや不燃ごみに分類されますが、ツリーの材質によっては資源ごみに分類される場合もあります。

なお、スノードームなどに入っているタイプのクリスマスツリーは、自治体によって処分方法が異なります。そのまま不燃ごみに出せる自治体もあれば、新聞紙などでくるんでハンマーで割って壊し、中身は新聞紙に吸わせて可燃ごみ、その他は不燃ごみという自治体もあります。

小型のクリスマスツリーの場合、種類が豊富な分使われている素材も多種多様なため、ごみの分類や出し方も自治体によって様々です。ごみに出す際は、まずはお住まいの自治体におけるごみの分別方法をよく確認し、適切な方法で排出することを心がけましょう。

大きなツリーでも解体・分別すれば普通ごみに出せる

大型のクリスマスツリーでも、解体・分別すれば普通ごみに出して処分できます。もみの木でできている木製のツリーの場合、小さくカットすれば可燃ごみに出せます。また、オーナメント類は材質に応じて不燃ごみや資源ごみに出すと良いでしょう。

ただし、あまりに大きいクリスマスツリーを個人で解体することは、おすすめできません。解体中にツリーが倒れたり、作業中にケガをする恐れもあり、大変危険です。人の背丈を超えるような大きなクリスマスツリーを解体処分する場合は、解体にも対応している不用品回収業者などへの依頼をおすすめします。

解体するための工具類を購入するのに費用をかけるのであれば、業者に依頼料を支払って処分してもらった方が手間もかかりません。また、不用品回収業者なら解体から分別、運搬まですべて任せられるため、クリスマスツリーを運び出したり運搬する手段がない方にもおすすめです。

事業で使用したツリーは素材問わずごみに出せない

同じクリスマスツリーでも、事業で使用したクリスマスツリーは、自治体のごみ収集に出すことはできません。事業に用いたクリスマスツリーは「産業廃棄物」に分類されるためです。

産業廃棄物に該当するクリスマスツリーを処分するには、「産業廃棄物収集運搬業」の許認可を得ている産廃処理業者や不用品回収業者に依頼して、引き取ってもらう必要があります。なお、産業廃棄物扱いになるクリスマスツリーは、素材やサイズを問いません。卓上タイプの小さなツリーでも、産業廃棄物扱いになります。

事業で使用するクリスマスツリーは、クリスマスイベントに応じて展示するケースが多く、毎年新しいものに新調することも少なくありません。処分する際は、そのたびに業者に依頼する必要があるため、事業活動の一環でクリスマスツリーを飾る際は、処分費用も念頭に置いておくことが大切です。

クリスマスツリーをごみ収集以外で処分する方法

クリスマスツリーは、自治体のごみ収集以外の方法でも処分することができます。また、状態によっては売却処分も可能です。

自治体のごみ収集は無料もしくは安価で処分できる反面、収集日が何日も先になったり、自力で解体・搬出しなければならない等の難点もあります。買って間もない綺麗なツリーだからごみにしてしまうのはもったいない、と思う方もいるでしょう。

そこでここからは、ごみ収集以外でクリスマスツリーを処分できる方法を、各方法の特徴を交えてご紹介します。

  • 不用品回収業者に依頼する
  • ごみ処理施設に直接持ち込む
  • リサイクルショップに売却する
  • フリマアプリやネットオークションで売却する

不用品回収業者に依頼する

不要になったクリスマスツリーを処分したいときに利用できる手軽な方法の1つが、不用品回収業者に依頼することです。

不用品回収業者に依頼すると、自宅まで回収に来てもらえる上に運び出しもやってもらえるので、粗大ごみのように自力で収集場所まで運び出す必要がありません。玄関を通らないような大型のクリスマスツリーの場合でも、解体・分解して運び出してもらえます。

また、粗大ごみ収集と違って不用品回収業者は任意の日時に回収に来てくれます。最短で依頼当日に回収にきてくれるため、粗大ごみの収集日を待てないときや、引っ越し等の事情で急いで処分したいときにも便利です。

一方で、自治体のごみ収集と異なり民間サービスなので、回収にかかる料金は粗大ごみよりも高めです。業者によって料金も異なるため、依頼する時は必ず見積もりを取るようにしましょう。

ごみ処理施設に直接持ち込む

お住まいの地域のごみ処理施設がごみの持ち込みを受け入れている場合、クリスマスツリーを直接持ち込んで処分することができます。

自治体によってルールは異なるものの、施設の営業日であれば任意の日時に持ち込みできるので、ごみ収集のように収集日を待つ必要はありません。料金も比較的安価で、粗大ごみとほぼ変わらない金額で処分できます。

難点として、施設までクリスマスツリーを運搬する必要があるため、車がなかったり施設が遠いと利用しにくいことが挙げられます。また、原則としてその自治体の住人に限って利用可能、申し込み時に身分証明証が必要等、利用には自治体ごとにルールがあります。

自治体によってはごみ処理施設がなかったり、ごみの持ち込みを受け付けていないところもあります。そのような地域では残念ながら持ち込み処分ができないので、他の方法で処分するしかありません。

リサイクルショップに売却する

購入から間もない、新品同様など状態の良いクリスマスツリーは、リサイクルショップに売却できる可能性があります。

中古市場では一般家庭向けの高さ80〜150cm程度のクリスマスツリーが人気で、このサイズのツリーであれば買い取ってもらいやすいでしょう。卓上タイプの製品も人気があり、有名ブランドの陶器製やガラス製のツリーであれば、高額での買取も期待できます。

逆に、2mを超えるような大型のクリスマスツリーは置き場所の確保が難しいとか購入後に持ち帰るのが困難といった理由で、敬遠されがちです。お店によっては、買取自体を受け付けていない場合もあるでしょう。

また、購入から何年も経っているものや汚れや破損がひどいもの、箱や付属品がないものも、値がつかず買取を断られてしまう可能性があります。

フリマアプリやネットオークションで売却する

「メルカリ」に代表されるフリマアプリや、「ヤフオク!」等のネットオークションには、クリスマスツリーも出品できます。リサイクルショップと異なりすぐに売却というわけにはいきませんが、リサイクルショップでは断られてしまうようなツリーでも売れる可能性があります。

フリマアプリやネットオークションの利点は、クリスマスツリー本体とオーナメント、電飾等の装飾品を個別に出品できる点です。ツリーはあるけど装飾品が足りない、ツリーだけを安く買いたい、といった需要が見込まれるため、一部でもいいから売れるものは売りたい、という場合にとくに適しています。

ただし、出品してすぐに買い手がつくとは限りません。とくにクリスマスツリーは季節ものなので、需要の低い時期に出品してもなかなか買い手が見つからず、いつまでも処分できないということがありえます。

また、梱包や配送といった手間もかかります。陶器やガラスのツリーの場合、配送中に破損しないよう、丁寧な梱包が必須です。なるべく手間をかけたくない場合は、無理に売却しようとせず廃棄処分も検討しましょう。

【素材別】クリスマスツリーを普通ごみに出す方法

クリスマスツリーは、小さく解体した上で分別すれば、普通ごみに出すことができます。しかし、ツリーの素材によってごみの分類が異なる上、装飾や鉢にもさまざまな素材が使われているため、全部ひとまとめでごみ袋に入れるわけにはいきません。

そこでこの項目では、素材別にクリマスツリーを普通ごみに出す際の分別方法と、解体・排出時の注意ポイントを詳しく解説します。

  • 木製・天然木
  • プラスチック製
  • 金属製
  • 鉢・ポット

木製・天然木

木製のクリスマスツリーや、天然木でできているクリスマスツリーは、小さくカットすることで可燃ごみに出すことができます。一般的に、自治体指定のごみ袋に入るサイズ、概ね30cm以下の大きさまで小さくすれば、可燃ごみで出せるでしょう。

葉も基本的に可燃ごみのため、幹と一緒にごみ袋に入れてしまいましょう。ただし、土は原則としてごみに出すことができないため、鉢植えのツリーで根元に土が入っている場合は、ごみ袋に入れる前にしっかりと土を落としましょう。

木製や天然木のツリーを解体するには、ノコギリなどの工具が必要です。解体時に怪我をすることがないよう、十分に広いスペースで手袋を着用し、できるだけ2人以上で作業を行いましょう。

プラスチック製

プラスチック製のクリスマスツリーは、自治体によってごみの分類が大きく異なります。可燃ごみとして収集する自治体が多いですが、不燃ごみや資源ごみに分類している地域も多いので、お住まいの自治体の分別ルールを必ず確認しましょう。

ごみに出す場合のルールは木製のクリスマスツリーと同様で、自治体指定のごみ袋に入る30cm以下の大きさなら、普通ごみで出すことができます。そのため、30cmを超えるサイズのツリーは、ごみ袋に入る大きさまで小さくする必要があります。

プラスチック製のツリーは組み立て式のものが多いので、分解は難しくありませんが、支柱のカットはノコギリでも大変な場合があります。無理な解体は怪我のリスクもあるため、難しいと感じたら粗大ごみに出す等他の方法を検討しましょう。

金属製

金属製のクリスマスツリーは、自治体によって不燃ごみ、資源ごみ、金属ごみといったごみに分類されます。プラスチック製のツリーと同様、自治体によって分類が異なるので、お住まいの自治体のごみ分別ルールを必ず確認しましょう。

他の素材同様、基本的にはごみ袋に入るサイズまで小さくした上で、ごみ袋に入れて出すことになります。ただし、金属ごみの収集ルールは自治体によって大きく異なるため、ごみ出しのルールも確認が必要です。

組み立て式のツリーの場合、分解も比較的容易で、ごみ袋に入る程度のサイズまで小さくすることは難しくありません。しかし、完成品のツリーは分解ができないものが多く、金属の種類によってはカットも困難なので、粗大ごみや不用品回収など他の処分方法を使う方が安全でしょう。
電飾・オーナメント
クリスマスツリーに飾り付ける電飾やオーナメントは、複数の素材からできているものが多く、ひとまとめでごみに出すことはできません。ごみの分別ルールに沿って、素材に合わせて分別する必要があります。

電飾は先端がプラスチック素材になっているものが多く、配線なども混在しているので、多くの自治体で不燃ごみに分類されています。オーナメントは、プラスチックや紙、金属、ガラスなどさまざまな素材が使われているため、1つ1つ素材を確かめつつ、細かく分解・分別しなければいけません。

ガラスやプラスチック製のオーナメントは割れやすいので、破片で怪我をしないよう分別する時は軍手や手袋を着用しましょう。また、ごみ出しの際は新聞紙などで包み「割れ物」と明記して、回収時に中身を把握しやすいようにしておくと良いでしょう。

鉢・ポット

下部が鉢やポットになっているクリスマスツリーは、普通ごみで出す場合、本体と鉢・ポットを分別しなければいけません。

クリスマスツリーの鉢やポットは、プラスチック、ガラス、陶器などの素材が多いので、多くの自治体で不燃ごみや資源ごみに出せるでしょう。プラスチック製であれば可燃ごみで出せる自治体もあり、処分自体にさほど手間はかかりません。

ガラスや陶器の鉢・ポットをごみに出す際は、新聞紙や紙類でくるんで「割れ物」「ガラス」等と見えるところに明記しておきましょう。ただし、鉢・ポットの中に土が入っている場合、土はごみに出せないため、必ず中の土を抜いてからごみに出してください。

まとめ

クリスマスツリーは、床置きの大きなものは粗大ごみ、卓上の小さなものは普通ごみに出すことができます。大きなツリーでも小さくすれば普通ごみに出せますが、解体と分別にはかなりの手間がかかることを覚悟しなければいけません。

状態の良いツリーであれば、リサイクルショップに売却したり、フリマアプリ・ネットオークションに出品することもできます。売れればお金をかけずに処分できますが、サイズによっては買取を断られたり、時期によってはなかなか買い手が見つからない場合もあることは念頭に置いておきましょう。

クリスマスツリーを急ぎで処分したい場合は、ごみ処理施設への持ち込みや不用品回収業者を利用しましょう。運搬手段がない場合や、大きなツリーで運び出しが困難な場合は、不用品回収業者がとくにおすすめです。ツリーの解体から搬出まで、全て代行してもらえます。

産廃処理の許可を持つ不用品回収業者なら、事業で使用したクリスマスツリーの回収も依頼できます。不要になったツリーの処分に困った時は、一度問い合わせしてみるといいでしょう。

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