実家はゴミ屋敷になりやすいと言われており、実際に悩む人も少なくありません。
ゴミ屋敷状態を放置すると火災や健康被害、実家で暮らす肉親のさらなる孤立といったリスクにつながる恐れがあります。
本記事では、実家がゴミ屋敷になりやすい原因やリスク、実家の片付けを行うためのポイントを解説します。
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実家がゴミ屋敷になりやすい理由とその原因を徹底解説
実家はゴミ屋敷になりやすいといわれますが、それはなぜなのでしょうか?
まずは、実家がゴミ屋敷となりやすいと考えられる原因を4つ、紹介します。
- 高齢者の体力と判断力の低下
- 物を捨てられない習慣の影響
- 孤独感が引き起こす溜め込み行動
- 発達障害や精神疾患の影響
それぞれ、より詳しくご説明します。
高齢者の体力と判断力の低下
年を重ね、体力や判断力が落ちてくると、片付けができなくなる人が増えます。
足腰が弱ったり肩が上がらなかったりすると、掃除や片付けをするのも一苦労です。ゴミを集めて捨てに行くのも負担となります。
若い時は几帳面だった人でも家がゴミ屋敷になってしまうことは珍しくないのです。
物を捨てられない習慣の影響
物資や食料が不足していた戦争や戦後を知っている世代に多いのが、物を大切にする習慣です。
一方で、物を大切にするがあまり、不必要なものを捨てられず、貯めこみがちになります。
本来捨てるべきものでも、手元に残しておきたくなる人が多いのですが、溜め込みすぎると健全な生活が送れない家になってしまいます。
孤独感が引き起こす溜め込み行動
年齢に関係なく、人は孤独感を物で埋めようとする傾向があります。
子どもが巣立ったりパートナーに先立たれてしまったりすると、孤独感が強くなります。その孤独感を紛らわせるために、買物をしたり物を溜め込んだりしてしまうのです。
何もないガランとした部屋を見ると、何となく寂しさを感じる人は多いと思います。孤独感を物で埋める人は、その寂しさに耐えられず、必要以上に物を溜め込んでしまいます。
発達障害や精神疾患の影響
ADHADや統合失調症、うつ病、強迫性障害、溜め込み症、セルフネグレクトなど、片付けができない・物を溜め込んでしまう発達障害や精神疾患は多くあります。
現代では、発達障害や精神疾患に対する理解が大分と進んできましたが、中高年のなかには偏見や理解不足の人も多くいます。
自身の発達障害や精神疾患に気が付かなかったり気づかないふりをしていることで、ゴミ屋敷になっている可能性があります。
実家のゴミ屋敷を放置するリスクとは?火災や健康被害の危険性を解説
実家がゴミ屋敷になっているなら、できるだけ早く解消し、再発防止の対策を講じることをおすすめします。
ここからは、ゴミ屋敷の状態を放置することで起こりうる、さまざまなリスクを解説します。
実家のゴミ屋敷が引き起こす火災の危険性
ゴミ屋敷になると、火災になりやすいといわれています。
タバコの火の不始末やストーブから出火し、すぐに周囲の物に燃え移ります。物が多いことから、火の回りが早まるリスクもあります。
さらに、火災に気が付いた後も、物が邪魔して避難が遅れる、避難できないという命にかかわる危険も大いに考えられます。
実家のゴミ屋敷が招く健康被害:ハウスダスト、カビ、害虫
物が増え、掃除や片付けが億劫になってくると、ハウスダストやカビ、害虫による健康被害も出てきます。
とくに、カビは胞子を空中に放出するため、感染症やアレルギー・中毒などを引き起こす恐れがあり大変危険です。
また、ハウスダストやダニによって、アレルギーや喘息が引き起こされるリスクもあります。
家実家のゴミ屋敷がもたらす孤立と近隣トラブル
ゴミ屋敷になると、家族や親族に避けられ始めます。
外から見てもゴミ屋敷であることが分かる、害虫や害獣がゴミ屋敷から出てくるといった場合、近隣住民から敬遠されたり苦情が来たりすることも多くあります。
来訪者もなくなり、社会から孤立することで孤独感がさらに増し、よりゴミ屋敷状態が悪化するリスクも否定できません。
ゴミ屋敷になった実家を片付けるベストタイミングとその方法
実家がゴミ屋敷になっていれば、できるだけ早く片付けたいところです。
しかし、話しにくかったり親本人が片付けを認めてくれなかったりすることもあるでしょう。
そこで、以下のようなゴミ屋敷化した実家の片付けを始めやすいタイミングを見計らって作業を進めるのがおすすめです。
訪問介護を機に実家のゴミ屋敷を片付ける方法
訪問介護や家事代行など外から人が通うようになる前は、話がスムーズに進むケースが多くあります。
ゴミ屋敷になっていることに罪悪感や羞恥心を持っている人も多く、片付けを渋っていた人でも認めてくれやすくなります。
そうでなくても、家事や介護をしやすくするためという名目で片付けを説得しやすくなる効果が期待できます。
入院・施設入所を機に実家のゴミ屋敷を片付けるタイミング
入院や施設の入所が決まった時も、片付けやすいタイミングといえます。
高齢者が長期的な入院や施設に入所する場合、家に戻って元通りの生活ができるようになる可能性はそう高くありません。
短期入所でも、家に住む人がいなくなった状態であれば片付けを進めやすいので、親に進言しやすくなるでしょう。
怪我や病気を機に実家のゴミ屋敷を片付ける必要性
怪我や病気になった時も、片付けを進めやすいタイミングです。
ゴミ屋敷では、物につまづいて転んだり、ハウスダストやカビによる体調不良が出やすくなります。
怪我や体調不良、病気が出たら、ゴミ屋敷が原因であることを伝え、片付けることで対策・再発防止になることを伝えるとよいでしょう。
実家のゴミ屋敷を効率よく片付けるためのポイントとコツ
実家がゴミ屋敷になっていると、どう対応したらいいのか分からないという人も多いものです。
最後は、ゴミ屋敷の実家を片付ける時のポイントをまとめます。
- 親の同意を得てから始める
- 親の意志を尊重しつつ一緒に片付ける
- 普段使わない場所から片付ける
- 再発防止策を話し合う
- どうしても片付けしきれない場合は業者へ相談する
それぞれ、より詳しくご説明します。
親の同意を得る方法
実家の片付けを始める時は、何よりもまず親の同意を得ましょう。
家の中には、子どもが知らない貴重品や思い出の品も多くあります。勝手に必要なもの・大切なものを捨ててしまわないよう同意を取って、協力してもらうことが重要です。
子どもとはいえ勝手をしすぎると、親との関係が悪くなる可能性があり、ゴミ屋敷の解消どころか更なる悪化を招く恐れもあります。
親の意志を尊重し共同作業
片付ける同意をもらった後は、親の意思を尊重しつつ、一緒に片付けるようにしましょう。
とくに、残すもの・捨てるものの判断は基本的に親にしてもらうことが大切です。決める時は、親自身に聞いて数秒以内に即判断してもらうと、テキパキと片付けを進められます。
どうしても判断できなかったものは、保留として一時的に保管し、後からじっくりと見直すのもおすすめです。
普段使わない場所から始めるコツ
片付ける時は、普段使っていない場所から始めましょう。
普段使うスペースには、必要なものが多く残っていますが、現在使っていないスペースには不要なものが多いためです。
片付けが進めやすいところから始めることで、残すもの・保留にしたものの仮置き場を作ることができます。
再発防止策を話し合う
ゴミ屋敷化した家の片付けが終わっても、対策ができていない場合再発してしまう恐れがあります。
こまめに人が家に来る状況を作る、数カ月に一回片付けを手伝いに行くというルールを作るなどの次善策を話し合いで決め、お互いが納得した上での対処方法を決めておきましょう。
対策の肝要としては、掃除をする理由を作っておく・頻度を決め手伝うことを習慣化し片付けの癖を実家内で作っておくことなどが重要なポイントとなります。
どうしても片付けしきれない場合は業者へ相談する
上記の内容でもまだ片付けが追い付かない、そもそものごみの量が多すぎる、足の踏み場もないレベルのごみがある、家の外にまでごみが集積しているなどの場合は不用品回収業者・清掃業者へまとめた処分を相談おこなってみましょう。
一方、業者が来ることは他人が実家へ来ることとなりますので、両親への相談は必ず事前に行っておき、無用なトラブルとなる事は避けるよう注意しておきましょう。
話し合いで準備が整いましたら、相談し回収を依頼しましょう。
まとめ
年をとるとさまざまな理由から片付けができなくなる人が増えるため、多くの家がゴミ屋敷化してしまいます。
ゴミ屋敷になったからと敬遠するのではなく、よくあることとして、親と一緒に片付けを始めることが重要です。
物を残すか捨てるかの判断は親自身が行う必要がありますが、ゴミ屋敷の片付け・清掃はかなりの重労働です。
家族だけで対応できないと思った時は、ハウスクリーニングや不用品回収、遺品整理といった業者の利用も検討しましょう。
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- ゴミ屋敷化してしまった実家の片付けを家族だけで行うのは、大変です。ハウスクリーニング等の清掃業者、不用品回収や遺品整理業者を活用することで、片付けの負担を大きく下げることができますよ。
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