食卓を彩る鮮やかな食器は、使っていると思わぬ拍子に欠けたり割れたりして、処分が必要になることがあります。
不要になった食器を正しく処分するには、どうすれば良いのでしょうか。
この記事では、食器の一般的な処分方法や素材ごとの正しい分別方法、処分時の注意点、お食い初め食器の手放し方まで一挙に解説します。
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食器を簡単・安全に処分する6つの方法
まずは、不要になった食器の処分方法を6つご紹介。分別ごみとして出す方法から便利な回収サービスまで、わかりやすく解説します。
欠けたり割れたりしている食器は、対象外となる方法もあるので注意してください。
- 分別して一般ごみに出す
- リサイクルショップに売却する
- メルカリやヤフオクに出品して売却する
- ジモティーなどのマッチングサービスを利用して譲渡する
- 寄付する
- 不用品回収業者に回収してもらう
分別して一般ごみに出す
不要になった食器は、一般ごみに出して処分できます。一般ごみとは、自治体が行う家庭向けのごみ収集サービスのことです。
分別方法は自治体によって異なる部分もありますが、可燃ごみ・不燃ごみ・資源ごみなどを総称して一般ごみと呼びます。
基本的には、素材ごとに分別して一般ごみに出せば処分できです。素材ごとの分別方法については、後述の内容をご参照ください。
リサイクルショップに売却して食器を処分する
いらなくなった食器は、リサイクルショップに売却するのも選択肢の1つです。
ただし、欠けや割れがあるもの、着色汚れが見られるものなどは買い取ってもらえない可能性があります。
リサイクルショップに売却するときは、可能な限り同じ種類の食器をまとめて持ち込むと査定額がアップするでしょう。小鉢・皿・碗などをまとめて売却するのもおすすめです。
とくに、ウェッジウッドやノリタケ、マリメッコ、バカラなどの有名ブランドであれば、高値で買い取ってもらえる場合があります。
メルカリやヤフオクに出品して売却する
不要になった食器を売却したいのであれば、メルカリやヤフオクなどのフリマアプリに出品する方法もあります。
自力で写真を撮影したり、相場価格のリサーチをしたりする必要はありますが、リサイクルショップよりも高値で売れるかもしれません。
ただし、破損・汚損が見られるものは売却できないので注意しましょう。
また、売れるまでに時間がかかるケースもあるため、今すぐ手放したいという方はほかの処分方法がおすすめです。
ジモティーなどのマッチングサービスを利用して譲渡する
食器を売却せず、譲渡で手放す方法もあります。例えば、ジモティーなどのマッチングサービスを利用して、譲渡先を募るのも手段の1つです。
受け渡し場所を指定しておけば、配送の手間もかかりません。とくに、2組・4組などセットになっているものであれば、引き取り手も比較的すぐに見つかるでしょう。
カトラリー(スプーンやフォーク類)もセットで譲渡できると、引っ越したばかりの人の需要が狙えます。
寄付する
いらなくなった食器類は、寄付をする選択肢もあります。
まだ使用できる食器であれば、ブランドを問わず寄付を募っている団体もあるので、寄付をして社会貢献につなげるのもおすすめです。
このような団体では、不要になった食器や電化製品などを途上国支援に役立てています。また、近隣の福祉施設で食器の寄付を募っているところがあれば、そちらに贈るのも良いでしょう。
ただし、配送料は自己負担となることが多いため、社会貢献の一環であることを念頭に置いて判断しましょう。
不用品回収業者に回収してもらう
不要になった食器は、不用品回収業者に依頼して回収してもらう方法もあります。売却や譲渡、寄付の場合、欠けや割れがある食器は対象外となるケースがほとんどです。
一方で、不用品回収業者であれば、破損状態に関係なくまとめて引き取ってもらうことができます。
「食器棚も一緒に処分したい」「量が多く自力で処分するのが大変」という場合でも、不用品回収業者なら引き取りに来てもらえるのでおすすめです。
ただし、回収依頼費用が発生します。処分負担の軽減や時短を図りたい場合など、状況に応じて活用を検討しましょう。
素材別食器の正しいごみ分別方法
食器は、さまざまな素材を用いて作られています。一般ごみに出して処分する場合は、素材ごとに分別処分しなければなりません。
ここでは、食器の正しい分別方法を素材別で紹介します。ただし、自治体によって扱い方が異なる場合もあるので、必ず自治体の分別方法を確認した上で処分するようにしてください。
- ガラス・陶器の食器は不燃ごみで処分
- プラスチックの食器は不燃ごみで処分
- 金属の食器は不燃ごみで処分
- 木製の食器は可燃ごみで処分
ガラス・陶器の食器は不燃ごみで処分
ガラスや陶器の食器は、不燃ごみに該当する自治体がほとんどです。中には、資源ごみや粗大ごみに分別するよう求められることもあります。
ガラスや陶器の食器は、回収作業員が破片でけがをしないよう、新聞や厚紙でくるんでから回収場所に出すことが大切です。
また、くるんだ上から「キケン」「ワレモノ」などと、見えやすい場所に記載しておきましょう。
プラスチックの食器は不燃ごみで処分
プラスチック製の食器は、一般的に燃えるごみもしくはプラスチックごみに分別して処分します。自治体によってどちらの取り扱いになるか異なるため、事前に確認しておきましょう。
また、プラスチックごみに出す場合でも、汚れが付着したものはリサイクルができません。
洗っても取れない汚れがついている食器は、プラスチックごみではなく普通ごみに出しましょう。
金属の食器は不燃ごみで処分
金属製の食器は、一般的に不燃ごみ(燃えないごみ)、資源ごみ、金属ごみのいずれかに分別して処分します。
処分する際は、ガラスや陶器のように新聞紙や厚紙などにくるんで「金属ごみ」と記載しておきましょう。
フォークやナイフなどの鋭利なものを処分するときは、新聞紙や厚紙、ガムテープを巻いて刺さらない状態にしてから排出してください。
木製の食器は可燃ごみで処分
木製の食器は、可燃ごみ(燃えるごみ)に出して処分できる自治体がほとんどです。ほかの可燃ごみと同じ袋に入れて出すことができます。
ただし、割れているものは刺さる危険性があるため、新聞紙や厚紙などで覆ってから可燃ごみ用の袋に入れて処分しましょう。
食器を処分する際の注意点
食器を処分する際に、意識しておきたい注意点があります。実際に食器の処分作業を進める前に、チェックしておきましょう。
- 大皿は大きさによっては粗大ごみになる
- 割れた食器の片付け方
- 割れた食器はそのままごみに出すと危険
- 割れた食器が大量の場合は不用品回収がおすすめ
大皿は大きさによっては粗大ごみになる
素材を問わず一辺が30cmを超えるような大きな食器は、粗大ごみに分類される自治体が多くあります。事前に確認しておくことが大切です。
自治体によっては、指定のごみ袋に入らないもの、50cmを超えるものなどが粗大ごみとされているところもあります。
粗大ごみに該当する食器類は、自治体に回収依頼を行わなければなりません。
また、郵便局などで所定の金額の「粗大ごみ処理券」を購入し、処分品に貼り付けた上で回収場所に出す必要があります。
割れた食器の片付け方
割れた食器を処分する際、片付けるときに割れた食器の破片でけがをしないように、スリッパを履き、軍手で拾い集めるか、ほうきとちり取りで片付けましょう。
割れた食器の破片を取り除いたあとは念のため、落ちていた場所をガムテープ・粘着性のローラーなどで小さな破片を掃除するといいでしょう。
割れた食器はそのままごみに出すと危険
割れた食器を片付けたあと、そのままごみに出してしまうと回収作業員のけがにつながる恐れがあり、大変危険です。
必ず新聞紙や厚紙、ガムテープなどで覆ってからごみに出しましょう。
また、覆った上から中身がわかるように「キケン」「ワレモノ」と記載しておくと安心です。
割れた食器が大量の場合は不用品回収がおすすめ
災害や食器棚の転倒などで割れた食器が大量にある場合、自治体によってはそのままでは捨てられない場合があります。
一度に大量の割れた食器を一般ごみで出す場合は事前に自治体に相談するとよいでしょう。
やむなく一般ごみで捨てられない場合でも、不用品回収業者であれば枚数に関わらず、まとめて割れた食器を引き取ってもらうことができます。
お食い初めの食器はどうする?処分方法3つ
ここからは、食器の中でも「お食い初め食器」にスポットを当てて、3つの処分方法を紹介します。
- 塩で清めてからごみに出す
- 神社に奉納する
- 売却する
塩で清めてからごみに出す
お食い初め食器を処分するときは、塩で清めてからごみに出す方法があります。
とくに何もせずにそのまま廃棄できますが、お祝いに使用したものを丁寧に扱いたい場合におすすめです。
お清めに使用する塩は家庭用のものでも問題はありませんが、神社や仏具店で購入できる「御神塩」が良いでしょう。
処分したい食器に一つまみ程度振りかけてから、分別方法に注意してごみに出しましょう。
神社に奉納する
お食い初め食器は、神社に奉納することもできます。食器類の奉納に対応している神社や、お宮参りで受け取ったものであれば受け取った神社に奉納すると良いでしょう。
ただし、神社によっては奉納・お焚き上げを含め、食器類は対象外の場合もあります。必ず事前にお食い初め食器の奉納が可能かを確認してから、持ち込むようにしてください。
売却する
お食い初め食器は、売却して処分する方法もあります。しかし、お祝い事に使用するものは、中古品の需要がそれほど高くありません。
売却できても安値だったり、買い取り手が見つからなかったりすることもあります。ほかの処分方法を検討するか、お子さまの「おままごと用」に取っておくのも良いかもしれません。
まとめ
最後に食器の処分方法とポイントをまとめてみましょう。
- 食器は素材によって分別方法が異なる
- 食器の欠け・汚れがなければリサイクルショップなどで売却できる
- 大皿などのサイズの大きい食器は粗大ごみの対象になる
- 割れた食器は片付ける際のけがと捨て方にも注意
- まとめて食器を捨てる際には不用品回収がおすすめ
不要になった食器を処分したい場合、ごみに出す、売却する、寄付する、不用品回収に依頼するなどの選択肢があります。
ただし、ごみに出す場合は素材によって分別方法が異なるため、各自治体の分別方法に従って処分しましょう。
また、大皿などのサイズの大きなものは、粗大ごみに分類される自治体が多いため注意が必要です。
「大量の食器をまとめて処分したい」「食器棚も引き取ってほしい」という場合は、分別作業も任せられる不用品回収の利用が便利です。
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