大きな箱型や、梱包材の発泡スチロールは部屋に置いたままにしていると意外とかさばり、邪魔になった際には解体を検討する場合も多いと思われます。
発泡スチロールを処分しようとごみ袋へ入れるために解体したら部屋中が細かい破片まみれに…、というような経験がある方は多いのではないでしょうか?
発泡スチロールは解体こそ比較的容易ですが、静電気で付着した破片を片付ける作業が厄介ですよね。昨今は発泡スチロールが使用されている緩衝材も多く、数が多いと処分する際には意外に苦慮するものです。
この記事では、不要な発泡スチロールが発生しやすい場面や自治体の収集以外で処分する方法を詳しく解説します。
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発泡スチロールを自治体の収集以外で処分する方法と捨て方
発泡スチロールは、少量であれば自治体の収集や資源ごみ・可燃ごみとして処分できます。
発泡スチロールの捨て方にはいくつかの方法があり、一般的な家庭ごみとして捨てる場合は、細かく砕いてから可燃ごみとして出す方法が、多くの自治体で推奨されています。
また、食品トレーなどはスーパーの回収BOXを利用することで、リサイクルに貢献することもできます。適切な捨て方を選ぶことで、環境への影響を最小限に抑えることができます。
ここでは、自治体の収集以外で発泡スチロールを処分する方法とその捨て方について詳しく紹介します。
食品用トレーの捨て方:回収BOXの利用方法
食品用トレーは、綺麗に洗って乾燥させたものであれば回収BOXに出す形で処分できます。
回収BOXはスーパーなどの店舗前に設置されていることが比較的多いため、任意のタイミングで処分できることが特徴の1つです。
ただし、汚れたものや破損したものは回収対象外となることもあります。回収BOXに記載されているものに該当する食品用トレーのみを出すように注意しなければなりません。
定期的かつ大量に廃棄する場合の発泡スチロールの捨て方と買い取り業者の活用法
店舗などから排出される発泡スチロールが定期的にある程度まとまった量が出るのであれば、買い取りをしている業者もあります。
ただし、基本的に個人では買い取りを依頼できないため、この方法で処分ができるケースは限られていると考えられます。
不用品回収業者に回収してもらう
不用品回収業者の中には、発泡スチロールの回収が可能なところもあります。業者によっては回収していない場合もあるので、事前に調べておく必要があります。
他の不用品などもまとめて回収依頼できるため、引越し・店舗や事務所の退去作業・遺品整理・ゴミ屋敷の片付けなど、あらゆる場面でオススメの方法です。
発泡スチロールを小さくする場合の注意
発泡スチロールは砕いた際、飛散しやすく散らばりやすい性質がある
自力で発泡スチロールを処分する場合、小さく分解して処分してごみ袋に処分を行いましょう。
ただし、発泡スチロールは分解時激しく飛散してしまい、部屋が細かいごみ・粒子だらけになってしまう可能性があります。
飛散の拡散を防ぎ切れない場合は、事前に掃除機を用意しておく、発泡スチロールカッターを使って飛散を防止するなど、飛散対策を用意しておくとよいでしょう。
発泡スチロールの詳細と主な種類
発泡スチロールは、身近な場面で見かけることの多い素材の1つです。食品トレーや緩衝材、食品を入れる箱に加え、建設物の断熱材としても活用されています。
ここでは、発泡スチロールとはどのようなものなのか、どのような種類があるのかについて見ていきましょう。
50年以上の歴史がある省資源素材
発泡スチロールとは、プラスチックの一種で合成された「スチロール樹脂」を細かな粒状にして固めたもののことを指します。1950年にドイツで開発され、1959年頃から日本で国産化されるようになりました。
白くて軽いことが特徴で、石油を原料にして作られていますが、体積の約98%は空気という驚異的な省資源素材です。リサイクルも可能なことから、環境に優しい素材として、身近なところでもさまざまな用途で活用されています。
①ビーズ法発泡スチロール(EPS)
基本の粒状スチロール樹脂を固めて成形したもので、生鮮食品の箱や家電・家具・精密機器などの緩衝材としても使用される種類のものです。
小さいビーズ状のまま枕やクッションの中身として使用されていたり、ダンボール箱などの中に詰めて緩衝材として使用したりすることもあります。
②ポリスチレンペーパー(PSP)
ポリスチレンペーパーは、元となる材料を薄くシート状に伸ばしながら発泡させたもので、主に食品トレーなどに使用されています。万が一食べてしまっても、消化されずに排泄されることから、食品の入れ物として適している素材です。
また、リサイクル率が高いことも特徴で、自治体によっては綺麗なものを資源ごみとして回収しているところもあります。
③押し出しポリスチレン(XPS)
他の種類よりも固く丈夫なことが特徴の種類で、燃えにくいことから建築資材としても活用されているものです。
壁や床の断熱材や畳の芯などにも使用されており、発泡させて作るのではなく、押し出し機で固めて押し出したものを板状にして作られています。
ポリスチレンペーパーとは異なり、リサイクルすることがあまりないため、ほとんどのケースで廃棄処分されます。
発泡スチロールがごみとして発生しやすい場面
発泡スチロールは、日常生活のあらゆる場面で見かける身近なものなので、あっという間に溜まってしまい、処分に手間がかかることもあります。
ここでは、発泡スチロールがどのような場面でごみとして発生しやすいのか、という点について見ていきましょう。
購入した家具・家電の緩衝材
家具や家電を新たに購入したとき、箱の中の緩衝材として発泡スチロールが使用されていることが多くあります。
引越しや新生活に伴って、一度にたくさんの家具や家電を購入した場合、その分発泡スチロールの排出量も多くなります。
普段の生活の中で出てくるものであれば、その都度処分していれば量が負担になることはないでしょう。一方で、まとめて発生した発泡スチロールは、解体作業や分別などの負担があるため、処分する手間が必要になる場面の1つと考えられます。
食品トレーや生鮮食品のケース
肉や魚類、納豆などの食材のトレーや生鮮食品を注文した際の発泡スチロールの箱など、食料品の購入でも発泡スチロールは多く発生します。
基本的に資源ごみとして回収されるものは、「綺麗なもの」に限られているため、汚れているものなどは廃棄しなければなりません。
回収に出そうと溜め込んでいるうちに、状態の良いものと悪いものが混ざってしまうと、分別処分する必要が出てきます。毎日の食卓に並ぶものも多いため、こまめに処分していなければ、すぐに量が溜まってしまうのではないでしょうか。
事務所・店舗などの断熱材
断熱材は基本的に建築資材のため、一般的にはリフォームや建物の取り壊しの際に廃棄します。
しかし、事務所や店舗として建物の一部を借りているケースでは、移転や閉店にともなってスケルトン工事してから返却しなければならないことがあります。
その場合、物件を借りたときに断熱材を追加していれば、退去時に撤去する必要が出てきます。そういった場面では、大量のポリスチレンボードをまとめて廃棄する必要が出てくると考えられます。
不用品回収業者を利用するメリットとデメリット
発泡スチロールが大量にある、分別が必要などの理由で不用品回収業者への依頼を検討するとき、気になるのはメリット・デメリットではないでしょうか?
ここでは、不用品回収業者を利用して処分する際のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
【メリット】まとめて処分できる・汚損していても回収可能
不用品回収業者に依頼するメリットは、発泡スチロールと同時にさまざまな不用品をまとめて処分できることです。家具や家電などを含め、分別や搬出作業まですべて任せられるため、女性や高齢者の方でも安心して処分できます。
また、発泡スチロールの汚損状態を問わず、どれだけ量があっても回収してもらえる点もメリットの1つです。
そもそも、発泡スチロールを処分しようとするタイミングは、古い家電や家具を買い替えた時ではないでしょうか?要らなくなった家電や家具と共に一緒に処分してもらうのが、効率よくて手間のかからない、おすすめの方法です。
【デメリット】回収に費用がかかる
強いて言えば、不用品回収業者に依頼する場合、回収にはどうしても一定の費用が発生する点がデメリットです。しかし、発泡スチロールだけの処分を依頼するケースは稀だと思われます。
手間暇や利便性を優先するのか、費用面を優先するのか、しっかりと自己判断しましょう。
発泡スチロールの処分方法と捨て方まとめ
発泡スチロールはほとんどの自治体で普通ごみで処分できる一方、緩衝材等の大きなものだと解体が必要になり、ごみに出すのも一苦労です。
お金をかけずにかさばる発泡スチロールを処分するなら、手間はかかりますが自治体の収集がベスト。食品トレーならスーパー等の店頭で回収している場合もあります。
緩衝材や業務用で出た大量の発泡スチロールの処分が必要、お金をかけてでも手っ取り早く処分したいといった場合には、不用品回収業者を利用する手もあります。
発泡スチロールの回収だけだと割高になりますが、他の不用品も同時に回収してもらえるので、発泡スチロールを含むたくさんの不用品をまとめて処分するなら不用品回収がおすすめです。
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