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放置はNG!空き家の整理が必要な理由と効率的な片付け方

公開日:2024.5.10
空き家のイメージ画像

近年、社会問題になっている空き家。相続したものの、住む人がおらずそのまま放置しているという人も多いのではないでしょうか。

空き家状態が長く続くと、周辺地域の治安悪化を招き、トラブルの元となる恐れも。

今回は、空き家の整地・片付けの方法や準備のポイントについて解説します。

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年々増加する空き家は今や日本全国の課題です。今回は不用品回収のプロ目線から空き家の整理・片付けについて解説します。

空き家を整理・片付ける方法

空き家を整理・片付ける場合、自分で行うか、専門業者に依頼するかのどちらかになります。

いずれにもメリット・デメリットがあるので、現在の状況に合う方法を選択しましょう。

自力で行う

空き家を整理する方法の一つは、家族や親族、友人知人の助けを借りて自力で行う方法です。

下記のようなケースであれば、自力での整理・片付けが向いています

  • 部屋の広さが2DK以下
  • ごみ屋敷状態にない
  • 水回りが使える

自力で行う場合、業者に依頼しないことで出費を抑えられる反面、どうしても時間がかかります。また、やり方を誤るとスムーズに進まないばかりか、怪我をしたり、ご近所トラブルに発展するリスクもあります

専門業者に依頼する

空き家を整理するもう一つの方法が、空き家清掃に対応する清掃業者や不用品回収業者、遺品整理業者に依頼する方法です。

下記のようなケースであれば、業者に整理・片付けを依頼するのがおすすめです

  • 部屋の広さが3DK以上
  • 家全体にごみ・家財が多い
  • 水回りが使えない
  • できるだけ早くor手間をかけずに片付けたい

短時間で空き家の片付けを終えられるだけでなく、自身の怪我やトラブルのリスクを減らせます。ただし、家の広さが大きくなればなるほど費用も大きくなるため、ある程度の出費は覚悟しなければなりません。

空き家の整理が必要な理由

自分が生まれ育った実家など思い入れのある場合、処分をなかなか決断できないかもしれません。しかし、空き家は早めの整理・片付けが必要です。

ここからは、空き家の整理が必要な理由を4つ解説します。

放置していると「特定空き家」に指定される恐れがある

適切に管理できず放置されるだけの空き家は、周辺地域の住環境を悪化させたり危険を及ぼします。

深刻な被害を防ぐために、行政が危険だと判断した空き家は、空き家対策特別措置法により「特定空き家」に指定されることがあります

特定空き家に指定されると、行政から改善に向けた指導や勧告、命令が入ります。それらに従わない場合、50万円以下の罰金が課せられたり、行政の強制執行で建物が解体され、かかった費用を請求される可能性があります

不法投棄によりごみ屋敷化してしまう恐れがある

空き家は人の目がないため、不法投棄されやすくなります

さらに、ごみが捨てられているのが見てわかると「ここはごみを捨てていいんだ」と誤解されてしまい、わざわざごみを捨てに来る人が現れます。

敷地に捨てられたものは土地の所有者が処分の責任を負うため、外から持ち込まれたごみであっても、処分にかかる費用を負担しなければいけなくなります

放火や盗難、不法占拠の恐れがある

人が住んでいない空き家は、放火の対象にされやすくなります

また、屋内に侵入されても誰も気が付かないので、家財の盗難や不法占拠、薬物の栽培などの犯罪に利用される危険もあります。

上記の理由から空き家は周辺地域の治安悪化を招く原因となるため、できるだけ早く処分する必要があるのです。

更地にすると税金が大幅に上がる可能性がある

空き家を整理するなら、いっそ解体して更地にしようと考える方もいることでしょう。しかし、それには大きな注意点があります。

土地や住宅を所有していると、固定資産税や都市計画税が課せられます。しかし、住宅用地に対しては減額特例が設けられており、本来の1/3から1/6の金額で計算されます。

ところが、空き家の整理が面倒だからと解体して更地にしてしまうと、住宅用地特例を受けられなくなってしまいます。そうなると、翌年以降の固定資産税が最大で6倍に増額される可能性があります。

空き家を整理する目的での解体は、解体費用に加えて税金まで負担まで上がることを念頭に置いて、慎重に検討する必要があります。

空き家の整理・片付けに必要な前準備

空き家の整理・片付けを自身で行う場合は、計画的に進めないと整理・片付けにかなりの時間と労力を要することになります。

ここでは、空き家の整理や片付けに必要な前準備について解説します。

人手の確保とスケジュールの調整

空き家の整理・片付けを自身で行う場合は、まず親族や知人に協力をあおいで、スケジュールを調整しましょう。一斉に集まれると作業がスムーズに進み、短期間で終わらせることが可能です。

人手を集められない場合は、早めに不用品回収や遺品整理に対応する業者に相談しましょう。とくに、片付けに期限がある場合は、見積りと業者の予約も早めに行うことが大切です。

必要な道具や車両の手配

人手を確保できたら、自力で片付けを行うのに必要な道具や車両の手配をします

  • マスク
  • 軍手
  • ごみ袋
  • ガムテープ
  • 殺虫剤など害虫駆除の薬品
  • 汚れてもいい動きやすい服
  • 雑巾や洗剤などの清掃道具
  • 台車
  • 軽トラック(家財やごみの運搬用)

不用品の量によっては、軽トラックで往復するか、大きなトラックの手配が必要になります。その他、駐車スペースや積み込みスペースの確認も忘れずに行ってください。

なお、業者に依頼する場合は、道具や車両の手配は必要ありません、基本的に全て業者が用意してくれます

ごみや不用品の処分方法の確保

自力で空き家の片づけを行う場合、ごみや不用品の処分方法も事前に決めておきます

自治体の収集を利用するなら、収集日を確認しましょう。ごみや不用品の量が多いと、一般ごみでも粗大ごみでも、一度の排出では収集してもらえない可能性があります。自治体によっては個別の相談に応じてくれる場合もあるため、困った時は問い合わせてみるといいでしょう

また、ごみの処理だけを不用品回収業者に依頼するという手もあります。自治体の収集は原則家からの搬出は行ってもらえませんが、不用品回収なら運び出しや解体まで依頼できるため、大きな家具や固定されて動かせない家具の回収も依頼できます

時期によっては不用品回収や遺品整理業者も予約がしにくくなるため、早めの相談がおすすめです。

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空き家の片付けの手順

続いて、空き家の片付けの手順をご紹介します。

空き家の片付け・整理の手順はおおまかに以下の4つです

  • 害虫の駆除
  • ごみ・不用品の仕分け
  • ごみ・不用品の処分
  • 清掃

害虫の駆除

空き家を片付ける時は、まず最初に害虫駆除をしましょう。虫がたくさんいる状態で片付けを始めても、途中で虫が出てくる度に作業を中断することになってしまいます。

ゴキブリやハエ、ねずみ程度であれば、市販の薬剤の散布で対応できるでしょう。片付けの1〜2日前に使用しておくのがおすすめです。

ただし、シロアリやハチの駆除は危険を伴うため、安全かつ確実に駆除するためにも専門業者に依頼しましょう

ごみ・不用品の仕分け

害虫駆除が済んだら、いよいよ片付けに着手します。

まずは、ごみ・不用品と残すものを仕分けていきましょう。不要・保留・必要それぞれのボックスを作り、悩んだものは不要に、どうしても判断できないものは保留に分けるようにすると効率的です。

同じ不要なものでも、単にごみとして捨てるのか、売り出すのかも仕分けておくと、その後の処分がスムーズに進みます

ごみ・不用品の処分

仕分けが終わったら、不要と判断したものの分別・処分を進めていきます

貴金属類や骨董品は、リサイクルショップや専門業者に査定に出すのがおすすめ。小さなごみは、地域のごみ収集に出しましょう。大型の家具・家電は粗大ごみとして排出します。テレビやエアコン、冷蔵庫などはリサイクルが必要なので、家電量販店やリサイクル業者に処分を相談しましょう。

なお、不用品回収業者や遺品整理業者に依頼する場合、ごみや不用品は種類を問わずまとめて回収してくれます。分別も不要な上、状態の良いものは買い取ってくれる場合もあります。

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清掃

整理と片付け、不用品の処分が終わったら、清掃をします

整理後に親族が住んだり借家にしたりする場合は、念入りに建物自体を掃除しましょう。生ごみの汚れや虫の死骸が残っていると、害虫が増殖する原因となり、異臭や体調不良、近隣トラブルにも繋がります。

長年放置された空き家であれば、ハウスクリーニング業者に入ってもらったほうが安心でしょう。一度家財道具を入れて生活を始めてしまうと、清掃や害虫駆除が難しくなるため、物がないうちに徹底的に済ませておく方が効率的です。

空き家の整理・片付けを効率よく行うポイント

最後は、整理・片付けを効率よく行うポイントを3点紹介します。

初めて空き家の整理・片付けをする人はぜひ確認しておきましょう。

貴重品以外はできる限り捨てる

ごみを仕分ける際は、貴重品以外は思い切って捨てることが重要です

空き家に放置されたものは傷んだり壊れたりしている可能性が高く、残してもものが増えるだけになることも。また、中途半端に残そうとすると、片付けに時間がかかってしまいます。

捨てることを前提に、必要なものがあれば残す」という程度に考えることが、片付けをスムーズに進める大切なポイントです。

1部屋ずつ集中して整理する

空き家の整理・片付けでは、全体を満遍なく整理するよりも、1部屋ずつ集中して片付けたほうが効率的に作業が進みます

1部屋ずつ整理していくことで作業の進捗がわかりやすく、完了までの見通しも立てやすくなります。

複数人で作業する場合も、手分けするのではなく、1部屋に集中して確実に片付けていく方がより効率的です

自分達だけで無理にやり切ろうとしない

空き家の整理・片付けというものは、着手した後に想像以上に大変だったとわかることもよくあります。実際始めてみると、スケジュール通りに進まないことも珍しくありません。

思った以上に辛かった、スケジュール通りに片付けが進まないという場合は、自分達だけで無理にやり切ろうとせず、途中からでも業者に入ってもらうのがおすすめです

空き家の整理と片付けに大切なポイントまとめ

今回は、空き家の整理と片付けについて詳しく解説しました。

空き家は放置したままでいるとさまざまなトラブルに発展するため、なるべく早く片付けることが大切です。自力で片付けたいという場合は、人手の確保と事前準備が重要になります。

自力での片付けが難しい場合は、不用品回収業者や遺品整理業者の利用を検討しましょう。空き家の整理と片付けのすべてを依頼することも、一部の作業だけを依頼することも可能なので、予算や人手に合わせてどこまで依頼するかを考えるのがおすすめです。

マッハくん笑顔の横顔
放置してしまった空き家の片付けは一筋縄ではいきません。自力での整理が困難な空き家の片付けには不用品回収や遺品整理業者の利用がおすすめです。

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