台風や大雨による浸水被害にあうと、壊れてしまった家財道具を前に「どこから手をつければいいのか」と不安になる方も少なくありません。
焦って片付けを始めるよりも、まずは安全の確認と被害の記録を行い、その後に処分を進めていくことが大切です。
本記事では、自治体の災害ごみ収集や粗大ごみの出し方、不用品回収業者の活用方法など、水害で壊れた家財道具を安心して処分するための手順をご紹介します。
水害後に最初にやるべきこととは?

片付けの前に「安全確認」と「被害の記録」をする
水害が発生し、家財道具が使えない状態となった場合、処分する前に安全確認と被害の記録が必要になります。とくに、家電製品やガス器具は、濡れていると感電・ガス漏れを起こす恐れがあるため、危険性がないか確認しておかなければなりません。
また、被害の記録として、被害を受けた直後の様子を片付ける前に写真に撮っておくと、保険請求や災害支援機などの請求時に活用できます。安全確認と被害の記録は、片づけに着手する前に済ませておきましょう。
自治体や保険会社に連絡を取る
安全確認と被害の記録を終えたら、自治体や保険会社に連絡を取ります。先に自治体の災害対応関連窓口に連絡し、「罹災証明書」の申請を行いましょう。また、自然災害に対する補償がついた保険に加入している場合は、保険会社にも連絡します。
保険の手続きの際に、罹災証明書の提出が求められるケースが多いため、先に自治体で申請しておくとスムーズです。罹災証明書は、自然災害によって住家に被害を受けたことを証明する書類を指します。
罹災証明書
罹災証明書・被災証明書(自然災害)|大阪市
自然災害(火災を除く)によって住家に被害を受けた場合に、被害の程度を証明します。市職員等が国(内閣府)の基準に基づき現地調査等を実施します。被害の程度は全壊・大規模半壊・中規模半壊・半壊・準半壊・準半壊に至らない(一部損壊)、の6段階に分かれています。
水害で壊れた家財道具を処分する方法は?

自治体による「災害ごみ」収集に出す
水害による被害を受けて処分が必要になった家財道具は、自治体による「災害ごみ」収集に排出しましょう。水害の影響を受けた地域に対して、自治体が提供するごみ収集サービスで、一般ごみの収集サービスとは異なります。
水害で処分が必要になったごみは、家財道具も含めて「災害ごみ」として排出することが可能です。自治体によって収集方法や収集指定場所が異なるため、適宜情報収集を行っておく必要があります。
新宿区
災害ごみの排出方法は、自治体ごとに指定された方法に則って作業を進めることが重要です。新宿区の場合、災害ごみは「燃やすごみ」「片づけごみ」「金属・陶器・ガラスごみ、資源」に分け、出し方を以下のように定めています。
◆燃やすごみ:生ごみ・携帯トイレ・紙おむつなど
災害時のごみの出し方|新宿区
原則、平常時と同様の収集日に排出してください。
◆片づけごみ:災害により壊れた家具や電化製品、割れた食器やブロック、瓦など
区が指定する仮置場
被災状況に応じて仮置場を設置する場合、設置場所、分別・持込方法などについてお知らせいたします。
◆金属・陶器・ガラスごみ、資源
燃やすごみの収集を優先するため、区から収集の再開についてお知らせするまで、家の中で分別して保管をお願いします。
大阪市
大阪府の場合は、台風などの暴風による被害が見込まれた際、一般ごみの収集サービスが中止されます。被害にあって災害ごみが出た場合は、以下の方法に従って、水害にあった家財道具類を処分しましょう。
災害ごみの処理について
災害時の対応について(環境局)|大阪市
大規模災害に伴い発生する災害ごみに備え、「大阪市災害廃棄物処理基本計画〔第1版改定版〕」において、本市が行う業務の基本方針を示しています。
・小規模災害
台風や集中豪雨により災害ごみが発生した場合は、お住まいの地域の環境事業センターまたは区役所にご連絡ください。被害状況を確認のうえ、災害ごみを処理します。
・大規模災害
南海トラフ巨大地震などの大規模な災害が発生した場合に被災後、早期の復旧・復興をめざすには市民の皆さまのご協力が必要不可欠となりますので、「市民の皆さまにご協力いただきたいこと」や「ごみの収集方法等について」、随時お知らせさせていただきます。
自治体の粗大ごみ収集に出す
水害にあった家財道具は、自治体の粗大ごみ収集に出して廃棄することも可能です。基本的に、大規模災害が発生した直後は「災害ごみ」として排出する必要がありますが、ある程度落ち着いてくると、自治体による一般ごみの収集が再開されます。再開後は通常の粗大ごみ収集に出すと良いでしょう。
ただし、災害規模によっては、収集が長期間停止することもあります。また、再開直後は粗大ごみ収集の予約が殺到して、収集までに日数がかかる場合もあるので注意しましょう。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に依頼して、水害で使えなくなった家財道具を処分する選択肢もあります。不用品回収業者の場合、家財道具の種類や数を問わず回収してもらえるため、まとめて引き取ってもらいたい場面に最適です。
最短で当日に回収を依頼できる反面、処分費用は自治体の粗大ごみ収集手数料よりも高くなる傾向にあります。被害状況により搬出が困難な場合、追加料金が発生することもあるため、災害後の片付けを最優先で終わらせたい方に最適な手段です。
水害後に処分を優先すべき家財道具と注意点

タンス・ベッド・ソファなどの家具類
水害発生後は、タンス・ベッド・ソファなどの家具類を優先して処分しましょう。木製の家具は、水を吸ってしまうため、カビが発生する原因になります。金属製の家具類も、錆びやすくなって劣化が進行しやすい状態になるため、使用を続けるのは危険です。
ベッドやソファなどの布を使用した家具も、カビ・異臭の原因になるため優先して撤去処分を進めましょう。腐敗すると、悪臭だけでなく害虫が発生する可能性もあるため、早めに対応することが大切です。
また、水害にあってから時間が経つと、もろくなって処分作業中に壊れ思わぬ事故やケガにつながる恐れもあります。このような家具類は、水害にあった際、可能な限り早めに処分することが大切です。
家電製品
水害が発生して水に濡れた家電製品も、とくに優先して処分した方が良い家財道具です。水に濡れた家電製品は、内部の電子回路が水没している状態のため、通電させてしまうと火災を引き起こすリスクがあります。
一見すると使用できそうな状態であっても、通電させるのは感電する恐れもあり、大変危険です。必ず廃棄処分しましょう。基本的には災害ごみとして排出する形となりますが、災害ごみの収集対応が終わった後は、普段通りの処分方法で廃棄する必要があります。
小型家電なら、自治体のごみ収集や小型家電回収BOXを利用しましょう。ただし、リサイクル家電(テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコン)は、粗大ごみに出せません。不用品回収や販売店などに回収を依頼する必要があります。
布団・衣類・書籍など
布団・衣類・書籍なども、実は水害後に処分した方が良い家財道具です。水害で濡れてしまった布団や衣類・書籍は、たとえ乾いたとしてもカビや異臭を発生させる原因になります。
災害ごみ収集がない、あるいは終了している場合は、可燃ごみや資源ごみに分別して廃棄処分しましょう。自治体の一般ごみ収集で廃棄すれば、処分費用もかかりません。一方で、家中の布団・衣類・書籍をすべて処分する場合、分別・排出作業はかなりの重労働になります。
そのため、状況に応じて、まとめて回収してもらえる不用品回収の利用も検討することが大切です。お金をかけずに時間をかけて、こまめに廃棄できるときは自治体のごみ収集サービスを活用して処分すると良いでしょう。
家財道具の処分を不用品回収に依頼するメリットと注意点

量の制限がなく当日の回収依頼も可能
水害で、処分しなければならなくなった家財道具を不用品回収業者に依頼すると、量の制限なく当日回収にも対応してもらえるメリットがあります。不用品回収業者による収集は、不用品の種類や量・サイズに制限がないため、ごみに出せないものでも回収してもらえるでしょう。
また、業者によって営業形態は異なりますが、業者の予約さえ空いていれば、最短で依頼当日に回収に来てくれるところもあります。このような利便性の高さは、不用品回収業者ならではのメリットです。
処分したい不用品の量が多いほどコスパが良くなる
不用品回収業者に依頼するメリットとして、処分したい不用品の量が増えるほど、不用品1点あたりの処分費用が安くなる点が挙げられます。多くの不用品回収業者で、パック料金や定額プランを提供しているためです。
軽トラ積み放題パック、2tトラック積み放題パックなど、不用品の量が多ければ多いほどコストパフォーマンスが良くなるでしょう。もちろん、単品での回収にも対応していますが、お得に利用したい場合は、このようなパック・セット料金の活用が便利です。
依頼する際は必ず見積もりを取ること
不用品回収業者に依頼する際は、必ず見積もりを取って料金を明示してもらいましょう。ほとんどの業者は見積もりを無料で行っているため、見積もりの金額提示を確認してから契約することが大切です。
処分したい不用品の量だけでなく、搬出経路や道路状況によって処分費用が変動するため、現地見積もりを依頼した方が確実な金額を提示してもらえます。可能であれば、複数社に同時に見積もりをしてもらう「相見積もり」を行うと良いでしょう。
「無料回収」をうたう業者は要注意!
不用品回収業者の中には、「無料回収」をうたいトラックで巡回するような業者もいますが、こういった業者には注意が必要です。回収作業後に高額請求をしてきたり、回収後に見えない所で不法投棄していたりする場合があります。
不用品回収の業者を探す場合は、業者のホームページや口コミをチェックして、信頼できる業者かどうかを必ず確認しましょう。
水害後の片付けは「前に進むための一歩」
突然の水害で壊れてしまった家財道具の山を見ると、気持ちも沈みがちになります。しかし、処分の方法を知り、一つずつ片付けを進めることで、生活の再建に向けた第一歩を踏み出すことができます。
自治体の制度や信頼できる業者を上手に活用しながら、無理をせず確実に片付けを進めていきましょう。

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